PBFD

PBFD陰転率は7割説も?お医者さんに聞いてみた

インコのPBFDは命を落としかねない病気ですが、「気が付いたら陰転していた(=陰性)!」みたいなことも少なくない感染症です。

治療して陰転する子、治療してないのに陰転する子、どちらのケースもある。

問題は陰転の確率だよ。一体どのくらいなのさ?

ある小鳥専門医は「陰転の確率は4割。生後半年から1年以内が勝負。1年越えちゃうとむずかしい」と言いました。

けれど、素人が専門医に逆らうのも何ですが、これも絶対とは言えないような。

陰転の確率を7割という医者もいます。実際には1年越えた後で陰転した小鳥もいます。鳥の病気自体がまだわかっていないことが多く、特にPBFDのデータは乏しくて。

乏しいデータでも知りたいのが飼い主。

その通りです。

というわけで「絶対に確実とはいえない」、けれど「PBFDの鳥飼いさんなら心に留め置いて損はない」陰転情報をまとめてみました。

PBFDの症状についてはこちらをクリック!

お医者さんによって異なる「PBFD陰転確率」

まず、お医者さん情報によるPBFDの陰転率を挙げましょうか。確率を口にするお医者さんは少ないので稀少です。

A病院:陰転の確率は4割。生後半年から1年以内が勝負。1年越えるとむずかしい。

B病院:陰転の確率は7割。ただし、発症後はむずかしい。

C病院:セキセイインコの場合、生後半年くらいで陰転する。

C病院の説はさすがにマユツバに思えるけど・・・。

 

最後は、とあるブログからの記載です。書いた方の「聞き違いでは!?」と半分は思いつつも、半分は思い当たる節もあるので追って説明します。

小鳥の病院B
小鳥の病院B
陰転率も医者によってバラバラだねぇ。

うむ。

あるブログでは主治医から「陰転率は2割」と言われていましたが、生後1年以内なら2割ってことはないんじゃないか?という気がしています。

もちろん、セキセイインコは陰転しやすいとか白色ヨウムはイマイチだとか、種によっても違うわけですが。

そもそもPBFDの闘病ブログやPBFDインコ絡みのツィートを見ていると。

「PBFD、陰転しました!」って書き込みは「またか!」と思うほどよく見かけるので。

ツィッターで知り合った飼い主さんは「自分のフォロワーは9割は陰転してる気がする」と申していましたし。

ツィッターをやると陰転するんだね!

そんなことは言ってませんよ。

ただ、ツィッターやブログに陰転インコが多いのだとすれば、飼い主さんの「情報収集力が高い人が多い」ってことなんじゃないかと思うんですね。

なので、確率を高めたければ「レッツPBFD情報収集!」です、たぶん。

陰転は生後1年以内が勝負?それを逃したらムリなの?

続いて、個々の条件を見ていきましょう。

A病院:陰転の確率は4割。生後半年から1年以内が勝負。1年越えるとむずかしい。

陰転の確率において「治療するなら早ければ早いほどいい」説は確かな線ではある。

自分が聞いたところでは「治療3か月~半年後」とか「治療1年以内」に陰転した例が多かったです。

1年越えるともうダメなの?

 

ダメではないと思います。

ツィッターには「治療2年で陰転した!」というインコもいました。

確率は低くなるけどゼロではないと思います。

小鳥の病院A
小鳥の病院A
そもそも1年以上治療を続けたデータが少ないのでは?

それもあるでしょうね。

医者側が「1年以内に陰転しないとムリ」と言えば、飼い主はそれ以上治療を続けようとは思えない。小鳥とはいえ、PBFDの治療費は続けていると結構な金額になりますしね。

ただ、それでもあきらめず、インコと一緒にがんばって陰転させた飼い主さんも現実にはいると。

生後1年以内でも発症すると陰転率は低くなるの?

小鳥の病院E
小鳥の病院E
発症しちゃうと陰転率は下がるの?

B病院:陰転の確率は7割。ただし、発症した後はむずかしい。

これ、発症の定義がよくわからないのですがね。

普通に考えると、健康診断で何の症状も出ていないのにPBFD陽性だったってパターンに限られる、ってことになるのでしょうか。

ですが、実際はPBFD発覚時に多少の症状が出ているインコの方が多いと思います。

羽軸が黒かったり、なんとなく羽が薄汚れていたり、よれていたり、薄かったり、長い羽根が抜けていたり。でもって、その後に陰転するインコはまったく珍しくない。

うちのインコのポケもPBFD特有のこんな羽軸が見られたわけです。

けれど、医者いわく、治療する前に陰転したと。

【体験談】PBFDが勝手に?陰転したセキセイインコ、うちにいます!

というわけで、素人としての結論は。

発症後の陰転、普通にあるある。

これについては、B病院より自分の方が正しいような気がしてます。

言ったな!

言いますよ。

あるいは、発症の程度にもよるのかな、とも思いました。

「尾羽が1本抜け落ちたけどあとはフサフサ」くらいならセーフ。一方、「お腹の毛が丸ごと抜けてるくらいになると厳しい」とか。

PBFDのウィルスが強くなってくると脱毛症状も強く出てくる。なので、あながち的外れでもない気がしますが。

ハゲっ子になると難しいってこと?

私は医者ではないので、そのようなことは聞かないでください。

けれど、ネットで検索中に「かなり地肌見えてる状態」から奇跡的な復活を遂げた子を見たことはあります。

確か、そのインコちゃんはインターフェロン治療を続けたけど悪化して脱毛した、と。それでもあきらめずに治療を続けたら「羽が生えてきた!」と。で、その後、陰転した、と。

飼い主さんがすごいと思いましたね。この子の場合も陰転までに1年半とか2年くらい掛かっていました。

(※すみませんが、どこのブログだったかは忘れました。「PBFD 陰転」でずっーとずっーと検索し続ければいつか出てくると思います)

セキセイインコのPBFDは成鳥になる前に陰転する説!?

さて、真偽かなり不詳の、↓情報もどこかのブログで見かけた記述です。

C病院:セキセイインコの場合、生後半年くらいで全員陰転する。

どういう文脈で語られたのかな?

生後数か月後にPBFDを疑われたセキセイインコのブログでね。けどまぁ、検査の結果、シロだった。

で、その飼い主さん、2ヶ月ほどして別の病院に掛かったんですよ。

PBFD陰性のてん末を話すと、聞いた先生はこう言いました。「セキセイインコのPBFDは生後半年くらいまでに陰転しちゃうからねぇ」と。

全インコが?そんなバカな。

いや、一部と言いたかったのかもしれない。

その辺、獣医の言葉足らずかもしれないし、飼い主さんの勘違いかもしれない。何しろ、別の主題の中でわりとサラッと書かれていたのでこれ以上の情報を得られず。

けれど、PBFD自体がかなり不確か(先生によって言うことが微妙に違う)であることを考えると、その可能性があってもおかしくないとすら思えてしまう。うちのセキセイも自然に陰転しちゃったしね。

こんなデータもあります↓。15年ほど前のものですが、動物病院とペットショップでPBFDの疫学調査を実施した結果。

陽性率は(中略)全体では18.5%であった。PBFDウイルスは全国的に広く浸潤しており、陽性率は鳥種に依存していた。セキセイインコ (40.1%), 大型白色オウム類 (24.2%) およびヨウム (21.2%) では, 高い陽性率を示した。

わが国におけるオウム嘴羽病の疫学調査

全体で2割弱。セキセイだけなら4割の陽性率!

これまた、そんなバカな!この年に限って多かったのでは!?とも言いたくもなるPBFDの陽性率です。

仮にセキセイ全体の4割がPBFDだとすると、どういうことが考えられるか?

数週間から数ヶ月で死んでしまう子もいるでしょう。あるいは、病院で治療を開始する子もいるでしょう。そうして、治療によって陰転する子もいるでしょう。

けれど、想像するに半分以上は健康診断にも行かず、早期発見期を逃してしまうはず。インコを病院に連れて行く飼い主さんは今もって、そこまで多くはないからです。

残った子たちの行く末は?

普通に考えれば、発症したり、感染させたり、ハゲっ子になったりと大わらわだと思うのですがPBFDのインコって全体数から見ればやっぱり一部だと思うんですよ。

自分の場合、子どもの頃から通算するとセキセイを14羽くらい飼っていますが、PBFDを考えたのは今のインコが初めてでした。

もちろん、不明なだけでそうだったインコもいるかもしれませんが。少なくともPBFD特有の見た目変化をきたすインコはいなかった。

となると、陽性だとしても成鳥になる前に自然と陰転する子もいるのではないかと。

それも結構な割合でね。仮に感染したままでも発症せずに生涯を終えるとかね。

あくまで素人の考察です。想像です。だけど、ふとそんなことを思ったのでした。

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陰転しなくてもインコはやっぱり可愛いんです!

この記事は、愛鳥の「PBFD疑い」または「PBFD」で苦しい気持ちを抱える飼い主さんに向けて書いています。

私自身、自分のインコが「PBFDかもしれない」と知った時はかなりのショックでした。怖い予感を振り払いたくてPBFDの陰転情報を探し回ったわけです。

結果的に、「意外と多いじゃん、陰転」と思えたわけで「がんばるぞ、治療!」とも考えられるようになったのですが。

いちばん心の支えになったのは陰転できなかったインコちゃん

そうなのです。

陰転情報を探すうち、陰転できなかったPBFDインコのブログを発見しました。

PBFDそらちゃんと☆あむしろインコ日記☆

誤解を恐れずに言えば、リンク先の主役はPBFD特有のハゲッコちゃん。当時の自分が飼い主としてもっとも恐れていた姿でもあった。

なのに、目にした途端、いっぺんでその子のファンになりました。

かわいい、かわいい、かわいいのです。

飼い主の愛なのか、インコの生きる力なのか、その両方なのか、びっくりするほど表情が豊かでした。とても幸せそうなのです。

もちろん、そこに至る過程には飼い主さんの想像しがたい苦悩もあったようです。

私は先ほど情報収集が大事だと書きましたが、情報に踊らされ消耗してしまった様子も綴られています。

その辺のさじ加減は難しいよね…。

結局、治療を続けるも陰転には至らなかったわけですが、飼い主さんは寂しそうなそらちゃんにお友だち(小鳥のぬいぐるみ)を連れてきます。

そうしたら、そらちゃん(というインコです)、大喜び!

ぬいぐるみに寄り添うそらちゃんは「嬉しくて、楽しくて、もう幸せしかない!」みたいな感じ。以来、いつでもずっと仲間と一緒。見ているとこっちまでハッピーな気分になります。

「PBFDが不幸だなんて誰が決めたの?」という気持ちになる

そうなのです。

これを見てPBFDに対するモヤモヤは軽くなりました。

仮に陰転しなかったとしても「自分のインコは変わらず愛おしい!」、そのことにも気づかされました。闘病の覚悟ができたというか、ものすごく学ぶことの多いブログだったのです。

結果的に、わが家のインコは陰性でした。

けれど、今もそらちゃんのファンでね。

飼い主さんからするとちょっと怖い?かもしれませんが、ブックマークして時々写真を見ています。「そらちゃんに会いたかったね」なんてことを自分の子どもと話しています。

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ドクターインコと仲間たち
東京在住のセキセイインコの飼い主です。先代はヘルニアインコ。2代目はPBFD疑いも陰転済み。「小鳥の専門医に聞いた話」+「実際にやってみた素人の試行錯誤」をまとめたノウハウブログ。肥満や発情対策などお医者さんの真逆のアドバイスを勝手に対決させたりもしています。100%と言わず50%程度の気持ちで参考にして頂ければ。