インコの健康管理

インコの発情を止める11の方法!小鳥病院の推奨はストレスを与えること

こんにちは。インコ、飼ってますか?
うちは飼ってます。セキセイインコのポーちゃんです。

今回は下記に続くインコの発情対策をお送りします。

ギャーギャーうるさい?インコ発情8つのサインこんにちは。インコ、飼ってますか?ギャーギャーうるさいインコですか? うちのインコも生後数か月の頃、異常なほどにうるさくてその時は...

先にお断りしておきますが、発情抑制は難しいです。正直、未だに格闘しています。一つ試してダメ、二つ試してまたダメ。だけど、いろいろ続けているうちに相乗効果でうまく抑えられることもある。一方で、やり過ぎると免疫力が下がり、病気になってしまうこともある。

以下にうちの例を記します。先に発情によるヘルニアについても書きましたが、発情対策を今すぐ知りたい方は目次3番目の「インコの発情を止める11の方法」へスキップしてくださいね。

日照時間を短くして「ギャーギャー鳴き」は収まった

わが家のインコは生後数か月で発情と思われる所作を起こしました。ある日突然、「ギャーギャーギャーギャー」とずっーとうるさいわけです。それは尋常ではない、うるさささ(←文法的には正しくないですがこの字面のイメージ)です。

生後数か月での発情なんて聞いたことがありません。鳥医に直接確かめたことはありませんが「ありえない」と言われる気がします。

だからといって、他に対処を思いつけず、やぶれかぶれで発情対策を講じました。

日照時間を短くする!

18時には鳥かごを覆い、静かな場所で寝かせる!

「発情」「対策」でグーグルで検索すると真っ先に解決法として上がる類のものです。当時は初夏で日の入りも遅くなっていた頃ですが太陽が沈む前には寝かせました。カバーの下でもギャーギャー叫んでいましたが、続けていたらいつの間にか大騒ぎは収まっていた記憶があります。確か数日~1週間程度で。

日照時間って大事なんだな、と思ったものです。後年、ある鳥医者に軽く否定されるまでは。

ポーちゃん、過発情でヘルニアになる

ギャーギャー鳴きは収まったポーちゃんですが、その他の発情サインは度々出現していた気がします。「ろう膜が茶色でガサガサしっぱなしだったな」とか、「朝、起きるとかごの上でいつもしゃちほこポーズを取っていたな」とか。

当時はよくある「インコの飼い方」本程度の知識しかなく、鳥の病院に罹ったこともありませんでした。

そうこうするうちに、ポーのお尻に「できもの」ができ、そこで病院に連れて行くとヘルニアの診断が!

ヘルニアとは、卵管や腸など臓器の位置が下がって皮下に脱出すること。脱出といってもたるんだ皮膚ごしですから中身は見えません。が、その皮膚の部分のみ羽毛がないような。サルのお尻っぽいような。

ヘルニア自体は直接命に関わるものではありませんが、見た目は相当グロテスクですし、腸閉塞など二次的な病気やケガを誘発する可能性があります。

根治的治療は手術のみ。けれど、手術に踏み切れないとなると温存療法しかありません。ヘルニアは発情具合によって「大きくなったり、小さくなったりする」こともある、そう言われました。逆に言えば、手術してもまた発情すれば再発する可能性もあるわけで。

どこかのサイトで、インコにはそもそも「発情しやすい個体」と「発情しにくい個体」があるとありました。親鳥がそうなら子もリスクが高まりやすい。けれど、町の小鳥屋で購入した場合、それを確かめる術はほぼないってものですが。

発情しやすい個体の場合、ヘルニアだけではなく、生殖器系の病気も起こしやすいです。卵を産み続けて衰弱したり、卵管や精巣の病気になったり、そうでなくとも肝臓の機能が落ちたりで別の病気も併発したり。

ともあれど。発情抑制は急務でした。ヘルニアをこれ以上大きくしないよう、できれば小さくなるように、その方法はないか?

実際に試した方法や、お医者さんから聞いた方法などが以下!

インコの発情を止める11の方法

その1、日照時間を再び短くした――実はエビデンスなし?

まず、最初に試した方法は生後数か月の時同様、日照時間を短くすることです(いつの間にか、また長くなっていました)。

かごにかけるカバーは室内の明かりが入ってこないよう遮光タイプのものを購入。専用カバーは高いので暗幕用の1m布を買いました。この時は18時就寝とはいわず、17時に就寝。しかし、しばらく続けてみても特に変化はなし。

当時通っていた病院の先生はこんなことを言いました。

小鳥の病院
小鳥の病院
日照時間は鳥類学的にはエビデンスなし。都会の鳥はビルの明かりに照らされながら暮らす。
小鳥の病院
小鳥の病院
この説が本当なら彼らは年中発情していることになる

うーむ。最初の「ギャーギャーギャーギャー」鳴きはこの方法で収まったのだけど……そう思いましたが。

その2、エサを変えてダイエットする――ヒエだけで改善した例も

ポーちゃんは肥満でした。上記ではない、別の病院では「もう少し痩せるように」と指示がありました。確かに肥満は発情の原因になりやすいのです。

参:

小鳥のダイエットはこれまた難しいです。飼い主の意識次第、ということもあるのですがね。うちの場合、カナリーシードをやめて「ヒエ」「アワ」「キビ」を単独で購入し、しばらくそれを食べさせました。同じころ、ヒエと野菜だけにしてヘルニアを改善したブログも発見!

腹壁ヘルニア、下腹部の膨らみは餌の改善で治す。

素晴らしいです。
ただ、うちのポーはこのインコちゃんより症状が進んだものだったせいなのか、エサだけではどうにもうまくいきませんでした。

その3、病院に行くとヘルニアが小さくなる=発情が収まる?

ヘルニアの診断でインコの病院に行った際、実は気付いたことがありました。
病院から帰る頃にはヘルニアが若干小さくなっているのです! その前後で2つの病院に行きましたが、診察後は2度とも小さくなりました。

当時のポーちゃんは病院に慣れていませんでした。本来、「病院慣れなんかしない=病院に行くほどの症状にならない」方がよいわけですが。

通院に際して「飼い主に手でつかまれる(※ポーは人の手が大嫌い)」→「小さなプラケースに入れられる」→「知らない場所に連れて行かれる」→「知らない人につかまれてアレコレ調べられる」プロセスが相当のストレスだったのでしょう。

行く前は小さなボールを詰めたみたいにパンパンだったヘルニア(中身は発情により、ふくれて下がった卵管)が、梅干しみたいにしぼんでペタンとなっていました(発情が収まり、卵管が元の位置にやや戻った)。

小鳥の病院
小鳥の病院
ストレスを与えることが発情抑制。
小鳥の病院
小鳥の病院
飼い鳥には野生の鳥のようなストレスはない。「寒い!」「餌がない!」「敵がいる!」状況はない。
小鳥の病院
小鳥の病院
リラックスし過ぎから年中発情ってことになりかねない。

 

要は発情させないためには、適度なストレスを与えること!!

ちなみに。病院慣れしてしまった現在は病院に行ったところでヘルニアは小さくなりません。ストレスはあくまで「その状態に慣れる」までってことですね。

その4、環境を変える(かごを変える、置き場所を変える)

小鳥の病院
小鳥の病院
時々はかごを変えたり、置き場所を変えなさい。
小鳥の病院
小鳥の病院
インコにお気に入りの場所なんて作っちゃダメ!「お気に入りの場所=リラックス=巣作りの場所」となる場合があるから。

「発情する」ということは環境が安定している証拠でもあります。巣作りなんて危険な状態ではできません。天敵がいたり、病だったり、寒かったり、そんな状態では発情どころではないわけです。けれど、家インコは「ぬっくり、ゆったり」の生活がデフォルト。季節問わず、いつでも発情OKの環境になりやすい。

先生いわく、その状態を崩せ!と。

ずっーとずっーと同じかごにいるならたまには「かごを買い替えろ!」とか。インコのかごなど一生モノだと思っていたのですが、背に腹は変えられず、この時、2つほどかごを新たに購入しました。その3つのかごに日替わりで住まわせました。

置き場所もリビングの所定位置から高い場所、低い場所と日によって変えたり、和室に置いたり、風呂場に置いたり、ウォーキングクローゼットに置いたり。

狭いウォーキングクローゼットの中で呼び鳴きをする声は可哀想でなりませんでしたがね…。

その5、嫌いなおもちゃを入れる。嫌いなおもちゃをそばに置く。

小鳥の病院
小鳥の病院
お気に入りのおもちゃもダメ。発情の対象になっている場合があるから。

聞いたことのある方も多いでしょう。巣箱を入れると発情スイッチが押されるとかね。鏡や人形などの玩具も発情対象になりやすいとかね。ポーちゃんも鏡が大好きでした。

かごの中の「ハシゴ付きの鏡」は一番のお気に入りでした。そこはポーちゃんのベッドでした。普通に止まり木で遊んでいても、寝る時間になると「ハシゴ付きの鏡」に飛び乗っていました。

小鳥の病院
小鳥の病院
心を鬼にして!可哀想と思わないように!!

思わないように!と言われても可哀想でなりませんでしたが、泣く泣く外しました。逆に、嫌いな玩具(見慣れない)おもちゃを入れなさいとも言われました。

要は「嫌がらせ」をして不安な気持ちにさせる。

不安な気持ちにさせて「発情どころではない」という気にさせる。まったく鬼どころではない話ですが、ポーちゃんのこんもりとしたお尻を見るにつけ、鬼になるほかないと思ったわけです。

インコって見慣れないモノに対する恐怖心は強いですね。それを敢えて部屋の中に入れる。「ぎゃ!」と言って飛びのいてもおかまいなしに入れること。自分の家なのに知らない人がいる、そういう状況を作れということです。

しかしながら。
もうすっかりその家での生活に慣れていたり、小さな子供がいたりしますと妙におもちゃ慣れした場合もあり、意外とこの方法が効かないことも。

うちの場合。

こんな状態でエサばくばく食べていたり。ゴミ屋敷で平然と暮らすおばちゃん並みの図太さでした。

100円ショップで小鳥が嫌がりそうなヘビやワニのおもちゃも買ってきました。

が。しかし。

なんとも思わないようです。危機意識ゼロです。野生の本能はいずこへ。

そんなポーちゃんが唯一怖がったのはオペラ座の怪人風の仮面でした。これを被って鳥かごに近づくとすごい勢いで飛びのきます。近くに置いておくと、しばらく身動きもできません。

というわけで、ポーちゃんの近づく時、エサ箱を変える時など飼い主はこの仮面をかぶることに。

その6、発情の対象を遠ざける(世話する人を変える)

インコが飼い主に発情している場合もあります。というか、結構多いです。

その場合は、その家の別の人に世話を任せ、飼い主は出来るだけ鳥と接触しないのが望ましいですが、はっきり言って難しいわけですよ。一人暮らしでインコ飼っている場合はもちろんのこと、家族と暮らしている場合も顔を合わせないほど広い家にいるわけじゃなし。インコって大体の場合、家の中心のリビングにかごを置いていたりしますからね。

その場合は、先の仮面。108円で解決します。

その7、外に連れ出す

小鳥の病院
小鳥の病院
たまには外に連れ出そう。散歩でもいいし、泊まりでどこかに行くのもいい。

外に連れ出すと、鳥はびくびくキョロキョロします。これが発情抑制になるそうです。かごの置き場所を変える意味で日中、ベランダに出すなども良いそうです。逃げ出したりしないように、猫に襲われたりしないように、寒すぎないように、飼い主の諸注意は当然ながら必要です。

その8、知人に預かってもらう

その7と被りますが、数日から一週間ほど知人に預かってもらうのは発情を止めるのにひと役買うとのこと。実家とか親戚の家とか、近所の友人の家とかね。あるいはペットホテルとか。ペットホテルは高いのですが、たまに町の小鳥屋さんで格安で預かってくれるところもあります。

その9、発情抑制サプリメントを与える

今は名前が変わっていますが、ドイツの鳥用品を輸入販売している「とりきち横丁」で発情抑制サプリメントを購入しました。

なお、こちらのHPはSSL化されていないと思います。ページが開かない場合、「とりきち横丁」「気分穏やかサプリメント」で検索すれば出てくるかと。

気休めといえば気休めという気もしなくはありませんでしたが、ホメオパシー系のサプリで身体に害も少ない。鳥にも飼い主にもストレスの少ない方法です。

そういえば、この頃、豆苗は「発情を促しやすい」という文面を見つけ、与えるのを控えていたこともあります。前述の「ヒエ」でヘルニアを改善した例もありますし、口にいれるものを考える方法を調べてみる価値はあるかと思います。

その10、暖かくし過ぎない(季節感を出す)

これもよく言われることですね。インコはいつも暖かい家にいるわけで季節を感じにくいと言われます。いつも暖かいから常に発情しやすい。だから、季節によって適度な温度変化をつけた方がよい、と。

ただ、急にやると大変危険です。「特に冬場」「特に4才以降(インコの世界では初老にあたるとか)」「特に他の発情対策」とセットでやる場合は注意が必要です。

「発情対策=ストレスを与えること」は免疫力低下にほかならないからです。免疫力低下中に寒いところに置かれると間違いなく体調を崩します。今までこれだけ方法を挙げてきた私が言うのもなんですが、実にポーちゃんは温度調整に失敗し、体調を崩しました(ヘルニアを小さくしようと気を入れ過ぎた飼い主のせいです)。

くれぐれも温度対策を行う場合は「こんなにちょっとずつでいいのか?」とイライラするくらいの慎重さでトライして頂ければと思います。外出だったり、「かごの置き場所」を変える場合も急に寒くならないようししましょう。

その11、最終兵器、エリカラ!

さて、「どうしても発情抑制ができない!」時の最終兵器がエリザベスカラーです。

小鳥の病院
小鳥の病院
エリカラは最強。以前、手術しようと思っていたインコのヘルニアが引っ込んだことも。

小鳥の病院によると、ヘルニアの手術を控えたインコに「患部となるヘルニアを噛んだりしないよう」、手術前にエリカラをつけたそうです。インコはエリカラをものすごく嫌がりますから「少しでも慣れさせる」ためにやったのでしょう。

が。数日後。手術もしていないのに「なんとヘルニアが引っ込んでいる!」。
どうやらあまりのストレスに発情はピタッと止まり、卵管が縮小し(発情中は大きくなるらしい)おのずとヘルニアも小さくなったのだとか。

初めてコレをする場合は親の仇かというほどにインコたちは嫌がります。見ている方もつらいです。エリカラ取ろうと「一晩中もがき続けるんじゃないか?」という気になります。うちは別の事情によりエリカラをつける羽目になったのですが、2日と待たず飼い主の方がダウンしました。病院からはひと月はつけるようにと言われたのですが。

しかし、間を置きつつ、リトライすることでだんだんと長期間着用もできるようになりました。実際、エリカラをしているとかなりの確率で発情は止まります。茶色かったろう膜(※発情中)がつけてしばらく経つと、元のピンク色に戻りました。

そんな最強のエリカラですが、どうやって慣れさせるかが問題。次回はエリカラとの格闘の日々、エリカラの作成法や適する素材などを紹介していきたいと思います。

ABOUT ME
ドクターインコと仲間たち
東京在住のセキセイインコの飼い主です。先代はヘルニアインコ。2代目はPBFD疑いも陰転済み。「小鳥の専門医に聞いた話」+「実際にやってみた素人の試行錯誤」をまとめたノウハウブログ。肥満や発情対策などお医者さんの真逆のアドバイスを勝手に対決させたりもしています。100%と言わず50%程度の気持ちで参考にして頂ければ。