こんにちは。インコ飼ってますか?
うちは飼ってます。時々エリカラが必要になるセキセイインコのポーちゃんです。
エリカラってそもそも何のためにするのか?
インコが毛引き症や自咬症であったり、何らかのケガをしているのに患部をつつこうとする場合。または患部のテープを剥がそうとする場合。もう一つ、副次的な効果には発情対策があります。
ちなみに、世の中にエリカラ好きなインコなんていません。つけた途端、首の輪っかを外そうと大暴れします。もはや「エリカラを外すこと」にしか意識が行かず、発情も止まるという仕組み。
インコにとってはイヤすぎるエリカラですから、飼い主がその様を見るのはつらいです。特にエリカラ初体験だと、飼い主の方も1日と持たないかもしれません。
なのに、病院には1日どころか、数日、数週間、数か月(あるいは一生!?)つけたままでお願いします、と言われることもあるでしょう。
うちの場合、当初の目標は「だいたい一か月程度」。果たして、それができたのか?
今回はセキセイインコのエリカラ格闘記をお送りしたいと思います。
小鳥の病院でフライトスーツを薦められる
インコのポーちゃんがエリカラを初めてつけたのは4才2か月の頃。ヘルニアを引っ込ますため、病院の先生がお尻にテープを貼りました。
ヘルニアが引っ込む? しかも、テープで?そう思う方もいらっしゃるでしょうが、長くなりますのでここではいったん読み流してください。詳細はまた別途。
ともあれ、身体にテープなんて貼りますと、インコは当然外そうとします。
そこで出番となったのがエリザベスカラー。いえ、正確には当初はエリカラの使用許可は出ませんでした。当時のポーちゃんは別の病から生還を果たしたばかりで体力もかなり落ちていたのです。
フライトスーツの目的は本来、放鳥の際のフン対策です。お尻の部分にオムツ(小さく切ったティッシュで可)を入れるような感じ。
で、購入したわけですが・・・。
かなり装着が大変でした。エリカラも初めのうち一人でつけるのは難儀でしたが、慣れてしまえば首に通せばいいだけの話。
一方のフライトスーツは羽根を出したり、足を通したりで難所が左右4か所も存在します!暴れるインコだけに「どのすき間に足を通せばいいのか、わからない!」 軽くパニックに陥った記憶があります。
装着後も案の定、大暴れでした。セキセイインコ用のものはあまりなく、サイズは少し大きくてフガフガしている感じでしたね。
「そもそも体力落ちてる時に、大丈夫なのか…」、暴れるインコを見て不安になりました。
フライトスーツもエリカラも1日半でギブアップ!
結論を言えば、フライトスーツの着用は1日半でギブアップしました。
スーツを着ていれば当然テープを外したりの悪さはできません。
一方で、ずっと着ているということは「フンが中にたまるでしょ!」ってことですね。病院の先生はそれについては何も言いませんでしたが。
インコは一日にどれくらいフンをするものなのか? 20回くらいすると聞いたことがあるような。2つ、3つたまるだけでお尻はでろでろに汚れそう。
なので、「そのフンを取り除く」という話になるのですが、完全に脱がせてしまうと再度の着用がまた大変。お尻の布をズラしながらティッシュを交換したりするのですが、これまた上手くいきません。
スーツだけにエリカラよりも重量はありそうで、インコは脱ぎたくて仕方ない。ずっと気にしてごそごそやってやはりエサどころではなし。
病院の先生はポーのために策を練ってくれたのでしょうが、この作戦、やっぱりダメです!!
というわけで、独断でエリカラに変更。そもそもこれだけ暴れるなら体力も回復してるってもんです。
重さを出来るだけ軽くしたいため、クリアファイルで作成、装着!
フライトスーツ、取れたと思えば次はエリカラ。
インコにとっては一難去ってまた一難です。今度は全意識がエリカラに集中します。
これはこれは。
これもこれも。
可哀想で見ていられませんでした。ずっーとずっーと首周りの輪っかのあたりをものすごい勢いでかじっています。その激しい感じが見ていて苦しく、こちらも1日半でダウン。
この頃、ネット検索をしていたら「エリカラ生活3か月目に突入」といったインコブログを発見しましたが、どうしてそんなに長く着用することができるのか、まったく信じられませんでした。
小鳥のお医者さんに引導を渡されました
けれど、エリカラを外すとポーちゃんはお尻のテープを取ってしまいます。その度に暴れるインコにテープを張り替える。つけた端から取ってしまったり。
「テープは最低ひと月はつけておいて。でないと、ヘルニアは引っ込まない」と言われているのに。「やっぱり、エリカラをつけるしかないのか……」。そう思ってまた装着し、1日2日でまたダウン。
フライトスーツからエリカラに勝手に変更したことは、小鳥のお医者さんからは特に何も言われませんでしたが、エリカラを装着し続けられないことにややあきれ顔でした。
少し怖めの先生でした。しかし、羽根につかないよう、インコの身体にテープを巻くのっていったいどうすれば? 今でもツッコミを入れたくなります。
それから数週間。
いい加減なテープ療法しかできなかったため、ポーちゃんのヘルニアが引っ込むことはありませんでした。ヘルニアが引っ込む?テープで?
そう思うあなたもいるでしょうが、詳しくは別記します。本題からズレるのでここも読み流してください。
テープの処置もエリカラ装着もやっぱりうまくできなかった飼い主はついに引導を渡されます。
がーん。
怖いけど腕はある先生でした。見捨てられたような気分でした。
フンが出ない!命に関わるからエリカラ再決行
結論からいえば、紹介された病院には行きませんでした。迷った末に、やはりヘルニアの手術を受けることもありませんでした。
その後、ヘルニアの大きさそのものは変わりませんでしたが腸がヘルニアの袋に入り込んでしまい、フンの出が悪くなりました。しかし、腸を押して所定位置に戻せばフンは出る。
このことに気づいた私はテープ療法をアレンジし危機を脱しました。
これまたエリカラ問題とズレるので別に記載しますが、テープで留めておけばフンは出る状態でした。逆に言えば、テープを取ってしまうと出ない。
フンが出ないのは命に関わります!
よって、決死の覚悟でエリカラ再開。ポーちゃんが嫌がろうと、暴れようと、問答無用でした。
最初は相変わらず嫌々でしたが3日~4日経つ頃には、ポーにも平常心らしき瞬間が増えてきました。
エリカラしたままの飛行もいつの間にか、難なくこなしています。とはいっても、急にすごい勢いでカキカキはじめることはしょちゅう。
エリカラの輪っかの辺りはすぐにボロボロになり、2~3日に一回は取り替えていた気がします。
結局、この時は一か月少しして外しました(長期間押さえていたためか、フンも自然と出るようになっていました)。
でもって、エリカラを取るとポーちゃん、とってもびっくりしていました。
あんなに嫌がっていたというのに、エリカラ付きで身体のバランスを取ることにすっかり慣れてしまったようでした。それからしばらくして久しぶりにエリカラをつけた時はやっぱり大暴れでしたけどね。
結論。エリカラは「慣れとその必要性」です。一番の地獄は最初の2、3日。そこを過ぎると、インコも飼い主も徐々に心は落ち着いていきます。
エリカラ装着の際の諸注意やエリカラの作成、適した素材などは以下の記事で。