こんにちは。
今回は、PBFDの治療法&治療費についてです。
うちのセキセイインコは健康診断で「PBFD濃厚」と告げられました。
結局、検査では陰性だったのですが……。
【体験談】PBFDが勝手に?陰転したセキセイインコ、うちにいます!
当初は半狂乱。
そういうことです。
結論から言えば、PBFDの治療は注射か投薬かの二択になる場合が多いよう。費用はおおよそ月5000円から2、3万。
なぜって、動物病院って独占禁止法により、基準料金がないから。治療費は各病院が決めるシステムなのですって。
あくまで一個人のリサーチなので追えていない情報もあるかと思いますが、PBFD治療について知りたい飼い主さんのご参考になれば、と。
以下、治療法、治療費の順にご紹介します。
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PBFD、病院での治療にはどんなものがあるのか?
正しくは手探り状態のよう。先生の熱心さによって変わってくるので病院によってはPBFDとわかると「精いっぱい可愛がってください」で終わるところもあるという。
ひどいと思います。
もしも、かかった先でそう言われてしまったのなら、違う病院を探しましょうか。あるいは民間療法的にサプリやなんだで免疫力UPを狙い、陰転を祈るか(←実際にこれで陰転することもある)。
PBFD治療は3か月~1年以内が勝負
結論を言えば、根本治療はないけれど、治療法はあります。
主な治療法ですが、調べた限りでは以下のケースが多かったです。
・インターフェロン注射(週1回または隔週1回)
・インターフェロン投薬
・漢方薬
※リサーチ先は「病院への電話(関東近郊)」「ツィッターでPBFDの飼い主さんに質問」「PBFDインコのブログ」などです。
このほか抗ウイルス薬やビタミン剤、免疫強化薬などを使用したり、上記と併用したり。
「漢方とインターフェロンの合わせ技で!」という病院があれば「漢方とインターフェロンの合わせ技はNG!」とする病院もある。抗ウィルス薬だけとか、サプリで免疫療法のみといったところもある。
この辺り、鳥医学の発展途上状態を感じます。
いつまで?と問われば、先生との話し合い次第ですが、場合によっては陰転するまで。
インターフェロン注射ですと3か月1クールで考えるところが多いようです。治療を続けて羽根の状態がよくなってきたらPCR検査で再度確認とかね。
ちなみに、陰転の可能性は治療開始3か月~6か月くらい、次に1年以内くらいが高い。
1年経って陰転しなければ「積極治療はやめましょうか」と提案をする病院もあるようですが、これも絶対ではありません。2年近く治療して陰転したインコもいますので。
仕事を持っていたりしたら、ほとんど無理そうです。
PBFDっ子は外来時間も限られていますしね。その場合、治療の選択肢は投薬になるでしょう。
インターフェロン注射は隔週1回が主流?
今回、結構な数の闘病ブログを読んだところ「インターフェロン注射を週1回」のパターンが目立ちました。最初の3か月ほど週一回注射で、徐々に回数を減らしていくとか。
ただ、これらブログの更新日を見ると5年~10年近く前のものばかり。
今はどうなのか?
病院やツィッターで尋ねたところ、現在は、注射「隔週1回」パターンの方が多いよう。
治療も負担のないように変化しているのか、どうなのか。もちろん、インコの状態、お医者さんと飼い主の話し合いで変わる部分かと思いますが。
なお、インターフェロンとはウィルスの増殖を抑える物質ですが、鳥の体内ではそもそも生成されないっぽい。インターフェロン注射ではネコ用、インターフェロン投薬ではヒト用を代用しています。
イメージすると「大丈夫なんかい?」とツッコミたくもなりますし、「そもそも鳥にないものを投薬したところで……」と考えるお医者さんもいます。だから、漢方とか他の治療しかやっていない、という病院もある。
もちろんです。
「注射続けて陰転!」という飼い主さんもいますし、「投薬で陰転!」という飼い主さんもいますし、もっと言えば「漢方で陰転!」という飼い主さんもいました。
なので、「どれが一番効きそうか?」は残念ながらわかりません。
正直、個体差が大きいのだと思います。
「半年ほどインターフェロン注射を続けたけど悪化したので、転院し、治療法を変えたら陰転した!」というインコちゃんもいましたしね。
そう。
結局、そうなのです。
治療したから陰転したのか、そもそも何もしなくても陰転したのか?
データが取れていないので「治療法が確立されていない」ということになるのでしょうね。この辺りの考察についても追って記事をアップしたいと思います。
PBFDの治療費はいくら掛かる?
数か月から数年となると、治療費も心配ですね。
うちのセキセイを連れて行った病院では「漢方薬治療で月7000円」と言われました。
「えっ、薬だけで?インコの飲用量で?」と驚愕した覚えがあります。じゃあ、注射だったらいくら掛かるのか!って(※ちなみに、注射は1回2000円でした)。
調べたところ、漢方治療7000円はやっぱり高い方だった。漢方薬といっても中身は病院によって違うかもしれませんが。
ツィッターで飼い主さんに治療費を聞いてみた!
ツィッターでPBFD治療中または治療経験のある飼い主さんに聞いてみました。(地域はランダム)
「インターフェロン注射1回3000円。隔週治療でだいたい月6000円くらい」
「インターネット注射1回1500円。隔週治療で投薬や再診料合わせ月1万強」
「インターフェロン注射1回2500円。そのほか抗ウィルス薬が月1600円くらい」
「インターフェロン注射1回2000円(毎週)。ほか内服薬と再診料込みで月2万ほど」
「インターフェロンの飲み薬で月5000円弱」
「インターフェロンの飲み薬と漢方薬で月5000円くらい」
「漢方薬での治療。2か月分1300円くらい(薬代のみ)」
毎週注射ということになれば、その分だけ高くなります。治療費は病院によってみごとにバラバラですね。薬代2か月で1300円なんて良心的すぎる病院もあるし。
その背景としては。
獣医師の診療料金は、独占禁止法により、獣医師団体(獣医師会等)が基準料金を決めたり、獣医師同士が協定して料金を設定したりすることが禁じられています。
つまり、現行法のもとでは獣医師は各自が料金を設定し、競争できる体制を維持しなければならないことになっております。
したがって動物病院によって料金に格差があるのはやむを得ないのです。どうかご理解ください。(社団法人日本獣医師会)
↑ってことらしいです。
ともあれ。
毎月2万以上となると保険入っとけばよかったなぁ、と思いそうですが。
大切なことを付け加えると、情報を提供して頂いた飼い主さん。最近治療を始めたばかりのインコちゃん以外ほぼ陰転しています。
ですね。
関東の病院に治療費を聞いてみた!
あとは治療費は関東近郊の方が高い傾向にあります。
その分、病院の選択肢は多いので電話で確認するのもいいと思います。
東京在住の自分がいくつかの病院に電話して聞いたものを共有しますね。
A病院-注射1回1500円(隔週1回→徐々に月1回へ)+投薬治療月2000円ほど?(西東京)
B病院-注射1回3600円(2週連続注射して、次の2週間は休む)。再診料600円。(池袋)
C病院-注射1回1900円(みずほ台)
D病院-投薬治療3000円(豪徳寺)
E病院-漢方薬7000円、注射1回2000円(江東区)
病院名があった方が絶対参考になるよな、と思いつつ、ちょっと出しづらいものもあるので所在地のみ。「小鳥病院 所在地」で検索すれば出てくると思います。
なお、内容に統一感がないのはご勘弁。
20年7月現在の情報ですが、自分がうまく聞けなかっただけで上記以外の治療法もやっている可能性もあります。ご参考程度に。
PBFDは早期治療がモットーですので、そこは早め早めに連絡をした方がいいですね。
上記の中ではみずほ台は「新患受付は1か月以上先になる」と言われました(20年7月。かかったことがあればもっと早いと思いますが)。
一方、江東区の病院はたまに電話がつながらない。ただし、留守電なので話し出せば誰かが取ってくれることも。
他に関東の有名どころでは、横浜小鳥の病院はいつ掛けても話し中だったので断念しました。恵比寿にある小鳥病院は「PBFDに限らず、現在(20年7月)新患は受け付けていません」とのことでした。
コロナで密を避けるべく動物病院にも影響があること、念頭に置いておいた方がよさそうです。