うちのポケは「PBFD陽性、ほぼ間違いなし!」とお医者さんに言われたものの、治療開始前に陰転していたセキセイインコです。
この間、1週間ほど。
絶望からまさかの大逆転といった心境だったわけですが、「何もしないのに陰転する症例って医者のデータにないだけで実は結構あるのではないか?」とにらんでいたところ。
そうなのです。しかも、この方の場合、つがいでPBFDだったという。
なおかつ、2羽とも発症することなく(羽が落ちることもなく)自然に収まり、今に至るという。
つがいのインコが揃ってPBFDに!!
さて、今回の主役は生まれが1か月違いのセキセイインコちゃん。
生後4か月の頃、飼い主さんが「感染する病気もあるし、一応受けてみるか」と軽い気持ちで受けた検査がPBFD陽性。しかも2羽とも!!
1羽はまったく症状が出ていませんでしたが、もう1羽の方は「羽のねじれが多少」あり、「羽軸に血がついているものも多少」。
ただ、よくよく見ると、といった感じで言われなければ気づかない程度。羽も普通にふさふさしていたということ。
うーん、2羽目はポケの症状とそっくりです。
↑これはポケインコの写真ですが、おそらくこんな程度だったのではないかと。
で、飼い主さん、医者に相談するも治療費は思った以上に高額でした。
そうなのです。
PBFDの治療は高いです。ただし、ペットの診療費は実は基準というものがない。病院によって治療費は倍になったり、半分になったり。なので、セカンドオピニオンは重要ですよ。
この飼い主さんも他の小鳥病院を訪ねました。
で、医者いわく
・主流はインターフェロン治療だが、これは免疫を上げる薬であって治療薬とまではいえない。
・高額なため、飼い主さんがいっぱいいっぱいになるくらいなら「しない選択」もある。
・この治療は「やれることはやった」と飼い主が納得するために行うのに近い。
4年ほど前の話なので、現在とは若干違うかもしれませんとのお断りもありつつ。私がかかったお医者さんも言い方は違えど、ほぼ同じニュアンスでしたね。
ポケの先生いわく↓
・治療をしても陰性になるとは限らない。
・病気が進んでハゲてしまう子もいる。
・もちろん、インターフェロン治療で陰性になる子もいる。けれど、それが治療のおかげなのか、しなくても陰性になったのかまではわからない。
2羽となると毎月かなりの医療費ですので、結局、飼い主さんは治療をあきらめます。
もしも。ハゲてしまったら悲しいけれど精一杯可愛がろうと心に決めました。
治療しなかったけれど発症せずに3才超え
それで、どうなったか?
羽軸の黒かったインコは1才になる頃にそれも消えました。羽のねじれもなし。
もともと無症状だったインコも相変わらず症状なし。2羽ともきれいな大人のインコになりました。(写真はイメージです)
再検査はしていないのでそれはわからないということです。
ただ、PBFDの主症状が消えたということは陰転の可能性はかなり高いのではないでしょうか。
それからさらに4年が経ち、羽の状態は変わらずに良好。片方のインコは別の疾病で残念ながら虹の橋に渡ってしまいました。が、もう1羽は今も元気だといいます。
私の聞いた情報によると、PBFDは3才以下の発症が主。それを超えると発症することはほぼないようです。
なお、補足になりますが、この飼い主さんが訪れた病院の先生はさらに興味深い推察をしていました↓
・そもそもPBFDにかかっている子は多いのではないか?
・検査しないから、それだとわからないまま、陰転している子も少なくないのではないか?
・重症の子が検査をして陽性になる→治療してもその甲斐なく、なくなる→「陽性=もうダメ」といったデータだけが残る、という構図なのでは?
うーん。まさに。私の推察とまったく同じです。
ともあれ、「この記録は誰かの役に立つのでは?」とメールを送ってくれたちとせさん、ありがとうございました!本当に励まされる飼い主さんの多い話だと思います。
この機会にPBFDの検査を受けようかなともお考えだそうですが、もう一羽のインコには同じ鳥飼いとして楽しく長生きしてほしいです!