インコの保温

インコを病院に連れて行けない時はまず保温。ペットヒーターがない時は?

こんにちは。インコ、飼ってますか? インコ、元気ですか?
羽根をモフモフ膨らまし、目をつむっているようなら心配です。エサを食べないならもっと心配ですし、かごの下に降りているようなら、さらにもっと心配です。すぐに病院に行きましょう!

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と言いたいところですが、どうしても行けない場合もあると思います。仕事が休めなかったり、病院が休みだったり、お金がなかったり、もっと言えばあなたがまだ子どもだったり。小鳥を愛する気持ちは変わらなくても、人にはそれぞれ事情があります。

そんな時はどうするか。「何はなくても保温」です。

病院に行けない時にはまず保温。ご自宅に保温電球とサーモスタットがあれば一番いいです。この際、よく「30度を目安に」とか言いますが、実際に本気で具合が悪いインコの場合。

小鳥の先生
小鳥の先生
30度程度ではまだ寒いってことも。

目指すのは羽根のモフモフが取れる温度。我が家のインコがかなり具合の悪かった時は、36度でようやっとモフモフが取れました。

ただし、どちらにせよ「家にペットヒーターがない!」ならば、なかなか難しい提案だと思われます。Amazonで購入するにしても届くまでに最低1日。その場合の応急処置を考えました。以下は、くれぐれも最大限の注意を払いつつの、自己判断でお願いします。

ペットヒーターがない場合の鳥かごの温め方

まず、「いつもの鳥かご」から「小さなかご」に移しましょうか。

移動用のキャリーケースでもいい、虫かご用のプラケースや空いている水槽があればそれでもいい。「小さいカゴ」「密封性のあるケース」の方が保温しやすいためです。

プラケースの中。上から見た図。
こちらは、鳥かご(両面アクリル)の中にプラケースを入れて二重にしている様子。

小さなケースがどうしてもない場合、カゴに隙間風が入りにくいよう、ビニールカバーのようなもので覆ってください。衣装用ケースの中に鳥カゴを入れ、カバーをかけるのでもいいかと。

症状が軽い場合はこれだけでも元気になると思います。

次に積極的に暖める方法ですが、様子をこまめに見ること。特に最初の30分はしっかり。「羽根のモフモフが取れたか」以上に「羽根をワキワキさせていないか=暑い」「口ではぁはぁ息をしていないか=もっと暑い。この状態が続くと熱中症にも!」もチェックしましょうね。

この程度ならセーフですが。ワキワキがもっと露骨になったり、口で息をしているのが目についたら熱すぎのサインです。

 

その1、プラケースにホッカイロを貼る

底面以外の2~3面に貼り、それでも寒がっているようなら毛布などでケースを覆います。この場合の注意ですが、くれぐれもカイロを全面に貼らないこと。底面にも貼らないこと。

小鳥の先生
小鳥の先生
インコは足から熱を放出するため、底に貼ると逃げ場がなくなってしまうよ。

ちなみに、手軽にできる方法ながら、カイロは酸欠になりやすいとも。長時間の使用時は適宜空気を入れ替えるなど飼い主の注意が必要(というか、ここに上げているものは全てそうなんですが)です。

その2、プラケースに入れて湯たんぽや熱いペットボトルで囲む

湯たんぽだったり、レンジで温める「温熱ピロー」の類は非常に使えます。ない場合は、ペットボトルの中に熱湯を入れケースを囲みましょう。また、あらかじめプラケースをピローなどで温めておき、インコを移すのも良いと思います。

ちなみに、これから買うなら湯たんぽよりも形を変えやすいピロータイプ(アイマスクとか首用のやつとか)の方がおすすめ。病院に連れて行く際にも重宝しますよ。ただし、小鳥に使う時はアロマ系の匂いのあるものは避けた方が無難かと思います。

 

 

次に家庭用の暖房器具を使う場合。この場合、上記以上にこまめなチェックは必要になりますが。

その1、浴室の乾燥機能を使う

ご家庭のお風呂にある場合ですね。一気に暖かい風が吹き出しますから短時間でモフモフが取れることも。逆に乾燥しすぎないよう、少しドアを開けるとか、様子を見つつ判断してください。

その2、鳥かごの半分~3分の2をコタツで覆う

コタツがある場合に限りますが、局所集中的にカゴを暖めやすくヒーターなどよりも調整も効きやすいです。夏だったとしても、押し入れから出す意味はあります。

ただし、くれぐれもカゴの全面を入れないこと。電気コタツなら一酸化炭素中毒にはならないでしょうが、脱水症状を起こす危険はあり、やはりヤバいです。

少なくとも3分の1程度はコタツからかごが出るようにしてください。コタツにいれると中が見えにくくなりますが、少し離して電気スタンドを照らすなりし、5分、10分置きくらいに中をチェックするようにしましょう。

その3、ヒーターのそばに置く

暖房機の送風方向を意識してカゴが温まりやすいようにします。ちなみに電気ストーブの場合はご想像の通り、かなりの危険が伴います。下手すると大火傷です。自分の手をあてつつ、距離感には細心の注意を払ってください。この方法は飼い主がずっと傍にいられる場合に限られます。

震災などで電気が使えない場合、保温の最終手段は

ところで、震災などで電気が止まってしまった時、保温手段をどうするのか?

最悪の事態を想像したことのある飼い主さんは少なくないかと思います。カイロは使えますが、冬ならば人間の方がもっと必要になるでしょう。

東日本大震災の時、病鳥インコはどうしていたのか? 鳥専門医に尋ねたことがあります。

小鳥の先生
小鳥の先生
人肌で暖めるとか。
小鳥の先生
小鳥の先生
プラケースごと布団にくるまって寝るとか。
小鳥の先生
小鳥の先生
会社があるなら連れて行って。コートの上から暖めることです。

会社に連れて行けるかどうか……、は悩ましい気がしますが「そんなこと言っている場合ではない!」と叱られました。ごもっとも。

結局のところ、実にシンプルな方法しかないようで。
普通、鳥は人肌で暖めるのはダメだと言います。鳥の体温は40度と人間より高いからですね。手嫌いな鳥だと変に暴れて却って体力を使ってしまうこともあります。

ただ、電気が使えない場合、何もしないよりはずっとマシです。実際、布団や毛布は掛ければ掛けるほど暖かくなりますからね。一緒にくるまって暖を取るのが最善の策でしょうか。

ABOUT ME
ドクターインコと仲間たち
東京在住のセキセイインコの飼い主です。先代はヘルニアインコ。2代目はPBFD疑いも陰転済み。「小鳥の専門医に聞いた話」+「実際にやってみた素人の試行錯誤」をまとめたノウハウブログ。肥満や発情対策などお医者さんの真逆のアドバイスを勝手に対決させたりもしています。100%と言わず50%程度の気持ちで参考にして頂ければ。