こんにちは。インコ、飼ってますか? インコ、元気ですか?
インコに元気がないのだけど、病院にどうしても行けない場合もあると思います。
仕事が休めなかったり、病院が休みだったり、お金がなかったり、もっと言えばあなたがまだ子どもだったり。小鳥を愛する気持ちは変わらなくても、人にはそれぞれ事情があります。
そんな時はどうするか。「何はなくても保温」です。
病院に行けない時にはまず保温。ご自宅に保温電球とサーモスタットがあれば一番いいです。
ただし、「家にペットヒーターがない!」場合。
近所にそうそう売っているものではないし、Amazonで購入するにしても届くまでに最低1日。
その場合の応急処置を考えました。以下は、くれぐれも最大限の注意を払いつつの、自己判断でお願いします。
Contents
ペットヒーターがない場合の鳥かごの温め方
うちも当初はペットヒーターを持っていませんでした。その時、試していた方法をご紹介します。
その1、インコをプラケースで保温する
まず、「いつもの鳥かご」から「小さなかご」に移しましょうか。
移動用のキャリーケースでもいい、虫かご用のプラケースや空いている水槽があればそれでもいい。
「小さいカゴ」「密封性のあるケース」の方が保温しやすいためです。
小さなケースがどうしてもない場合、カゴに隙間風が入りにくいよう、ビニールカバーのようなもので覆ってください。
あるいは
①鳥かごの周囲にクリアファイルを張り巡らし、風を遮断する
②衣装用ケースや段ボールに鳥かごを入れ、少しでも風を遮断する
③毛布やビニールカバーをかけ、風を遮断する
以上の合わせ技で。症状が軽い場合はこれだけでも元気になると思います。ポーインコも毛布かけまくって体調が回復したことがあったので。
次にさらにカゴを積極的に暖める方法↓
プラケースにホッカイロを貼る
プラケースなど底面以外の2~3面に貼り、それでも寒がっているようなら毛布などでケースを覆います。
この場合の注意ですが、くれぐれもカイロを全面に貼らないこと。底面にも貼らないこと。
その上、カイロは酸欠になりやすいですからね。長時間の使用時は適宜空気を入れ替えるなど飼い主の注意が必要(というか、ここに上げているものは殆どがそうなんですが)です。
プラケースに入れて湯たんぽや熱いペットボトルで囲む
湯たんぽだったり、レンジで温める「温熱ピロー」や「あったまろん」は非常に使えます。
ない場合は、ペットボトルの中に熱湯!
複数作ってケースを囲みましょう。プラケースの中に熱湯ペットボトルやホットピローを入れておいて先に温めておくともっとよいっす。
ホットピローや湯たんぽ、熱湯ペットボトルはカイロよりも短時間で暖まりやすいです。それだけに暑くなりすぎることもあるので、見てね。インコの様子を見てね。
ちなみに、これから準備するなら、湯たんぽよりも形を変えやすい布タイプの方がおすすめです。
病院に連れて行く際にも重宝しますよ。小鳥に使う時はアロマ系の匂いのあるものは避けた方が無難です。
インコの温め方その2、浴室の乾燥機能を使う
次に家庭用の暖房器具を使う場合です。この場合、上記以上にこまめなチェックは必要になりますが。
まず、ご家庭のお風呂に浴室乾燥機がある場合。
浴槽のフタの上にカゴを置く場合はね。カゴごと置くとなると、普通はそうなるもんね。
温風機そばの物干し竿の近くなら温風がすごいけどね。
位置関係次第だと思います。浴室乾燥機能は電気ヒーターよりはリスクは少ないとは思いますが、少しドアを開けるとか、ちょいちょい様子を見て欲しいところ。
インコの温め方その3、鳥かごの半分~3分の2をコタツで覆う
コタツがある場合に限りますが、局所集中的にカゴを暖めやすく乾燥機やヒーターなどよりも調整も効きやすいです。
夏だとしても、応急処置的に押し入れから出す意味はありそうです。
ただし、くれぐれもカゴの全面を入れないこと。
ゼッタイにダメ!
電気コタツなら一酸化炭素中毒にはならないでしょうが、脱水症状を起こす危険はあり、やはりヤバいです。
少なくとも3分の1程度はコタツからかごが出るようにしてください。
コタツにいれると中が見えにくくなりますが、少し離して電気スタンドを照らすなりし、5分置きくらいに中をチェックするようにしたいですね。
インコの温め方その4、ヒーターのそばに置く
暖房機の送風方向を意識してカゴが温める方法です。
電気ストーブの場合はご想像の通り、かなりの危険が伴います。近すぎるとインコが火傷します。
自分の手をあてつつ、距離感には細心の注意を払ってください。この方法は飼い主がずっとずっと傍にいられる場合に限られます。
以前、浴室乾燥機で暖まらず、電気ヒーターを近くに置いてインコを温めようとしたことがあったのですが距離が思いのほか近すぎたのか、インコが暑がって水浴びを始めたことがありました。
体調が悪い時にそんなことをさせるなんて、自分を絞め〇したくなりました。ですので、正直今回紹介した中では一番おススメできる方法ではない。
直接カゴにあてるというより、電気ヒーターはその周囲全体を温めるくらいの気持ちで使用した方がいいです。
ともあれ、ここまで紹介した方法のすべてに言えることですが様子をこまめに見ること。特に最初の30分はしっかり。
「羽根のモフモフが取れたか」以上に「羽根をワキワキさせていないか=暑い」「口ではぁはぁ息をしていないか=もっと暑い。この状態が続くと熱中症にも!」もチェックしましょうね。
震災などで電気が使えない場合、保温の最終手段は
ちょっと補足です。
ところで、震災などで電気が止まってしまった時、保温手段をどうするのか?
最悪の事態を想像したことのある飼い主さんは少なくないかと思います。カイロは使えますが、冬ならば人間だって必要になるでしょう。
東日本大震災の時、病鳥インコはどうしていたのか? 鳥専門医に尋ねたことがあります。
会社に連れて行けるかどうか……、は悩ましい気がしますが「そんなこと言っている場合ではない!」と叱られました。ごもっとも。
結局のところ、実にシンプルな方法しかないようで。
鳥は人肌で暖めるのはダメだと言います。鳥の体温は40度と人間より高いからですね。手嫌いな鳥だと変に暴れて却って体力を使ってしまうこともあります。
ただ、電気が使えない場合、何もしないよりはずっとマシです。実際、布団や毛布は掛ければ掛けるほど暖かくなりますからね。一緒にくるまって暖を取るのが最善の策らしいです。