こんにちは。インコ飼ってますか。
私は飼ってます。飼い主にはまとわりつくくせに、自分は触られるのが大嫌いなセキセイインコのポーちゃんです。
生後まもなくは手乗りだったポーちゃんは、ある時、発情現象を起こし、以降、手(指)には一切乗らなくなりました。足や腕、肩は大好きなんですがね。手で触ろうとすれば逃げるか、結構な勢いで噛み付くのがいいところ。
インコの飼い方入門みたいな本を読むと「触られるのを嫌がる個体は小さな頃、手を怖がるような経験をしたからです」なんて説がまことしやかに書かれていたりします。
小鳥の世界にも三歳児神話ですか!と愕然としますが、これまた全く覚えがないのです。手を怖がるどころか必要以上にベタベタだったのに!
ともあれど。
「手乗りだったはずが手乗りではなくなった」ケースはかなりレアかと思いますが「成鳥から飼った」とか「つがいで飼っているために人に慣れない」などの小鳥さんもいることでしょう。しかしながら「人の手を怖がる」または「保定ができない」と困ったことが生じます。
カゴになかなか入らない時。体調を確認したい時。うちの場合は身体を裏返してヘルニアの状態を見たい時。本格的に困るのは病院に連れて行きたい時。
そんな時、一体私はどうしたのか。
最終的には保定をマスターしましたが、それ以前の原始的な方法も(反省しつつ)紹介します。
足の甲に乗せてカゴに入れていた!
放鳥のあと、インコをカゴに戻す時、大抵の方は指に乗せて入り口で「ちょん」とやるでしょう。放鳥に満足した後なら意外とスムーズに戻ります。
ポーちゃんは手の指には乗りませんでしたが足指は大好きでした。なんらかのフェチのようなこの鳥を、足の甲に乗せつつカゴに入れるというキツい体勢を強いられた事も多々。現在は腕には乗るようになったので腕に乗せて「ちょん」とやっていますが。
その一方、カゴに戻そうとしても戻りたがらない事もあるかと思います。ポーはカゴが好きなタイプ(と言えば面倒が少なさそうですが、巣ごもり系、発情系の危険性も高い!)で入り口で促せば大抵の場合は入るのですが、促しても、促しても、入らない場合。
荒療治ながら、布をばさっとかけて捕まえる事もありました。
ちなみに布でインコとの引っ張り遊びをしつつ、だんだんと人の手に慣れさせる(保定に慣れさせる)方法を読んだことがあります。ただ、布作戦は低めのところの好むインコにしか通用しないかもしれません。多くのインコは低い場所より高い場所を好むものです。
そこで思い出すのはポーちゃんの前に飼っていたピーちゃんです。ピーちゃんは迷い鳥でした。元の飼い主が見つからず、うちで飼うことにしたのですが、全く人に慣れていませんでした。カゴから出すとエアコンに上がったきり降りてきやしない。そのまま1、2時間経過とか。
結局、ほうきで追って疲れるまで飛ばせ、ゼイゼイしてきたところでカゴへと促すなんて事をした記憶もあります。これまた荒療治にほどがあるのですが、他にどうすればよいのか妙案は浮かびませんでした。
暴れインコは部屋を暗くして捕まえる
一方のポーちゃんは自分のカゴにはわりあい素直に入るものの、病院に連れて行く用のプラケースには入りたがりませんでした。
もう一つ。ポーはヘルニア持ちですから、日々、ポーちゃんのお尻を押す(臓器を元の位置に戻す)ため保定の必要に駆られます。
そんな時にどうするのか?
夜なら電気を消す。昼間ならカゴごと暗い部屋に連れて行く。鳥目を利用しての保定です。幸いというのか、うちの洗面所は昼でも暗いのです。
「全室彩光最高!」という場合は押入れの中でもクローゼットの隙間にでもあらかじめカゴの入るスペースを用意しておきしょう。中途半端に明かりが差し込むと経験上、大暴れしてケガをしかねないので遮光は徹底した方が良いかと思います。
保定の際はインコの身体をハンカチでくるむ
なお、うちのように毎晩お尻を押すとか爪切りをするとか、患部をみるとか、テーピングをするなど保定を目的とする場合。鳥病院の先生に以下のセットを勧められました。
大判のハンカチかタオル(爪に引っかかりにくいもの)
洗濯バサミ
軍手(噛まないインコなら、なくても可)
最初は慣れないかもしれませんが、コツを掴めばすぐできます。人差し指と中指で首のやや上を挟むのがいいようですが、私にはやりづらく親指を使っています。目の下の皮膚は硬いので強めに押さえても大丈夫です。
うちでは①左手で掴む②そのまま、自分の胸に押し付ける③その上から右手でハンカチをかぶる――ような流れ。両手とも大忙しですが慣れればなんて事のない流れ作業になります。
こうするとくちばしで邪魔はできません。私はお尻を押したり、テーピングをするときはこのスタイルのまま仰向けでクッションに押し付けています。左手の小指と中指で抑えておく感じ。
それ以外の左手(親指と人差し指くらいは)と右手は自由になるので一人でも作業しやすいのです。
難しそう?
確かに文字で読むと妙に難度が増します。けれど、10人いたらトップ3の不器用人間に入るだろうと自覚する自分でもできるようになったので、大丈夫。インコは大暴れですけどね。
この作業の後はインコが「暑くてはぁはぁ」していたり、人の手汗?が染み出るのか羽根が濡れそぼってしまう事もあるのでその辺りは注意してみてくださいね。手早くやればそんなことも起こらないとは思いますが。