うちには年中保温電球派のセキセイインコがいます。
3才頃までは、冬でも段ボールを被せてしのいでいたのですが、その後、病気を経験し「サーモスタットで年中保温してください」と小鳥のお医者さんから指導を受けました。
若くて健康なインコに保温電球などのペットヒーターは必要ない、ともいいます。常に暖かいと発情の原因にもなります。何より寒さに弱インコになってしまうとかね。
とはいえ、インコ飼いにペットヒーターは必須(とサーモスタットも……)。
結論からいえば、20wと40wの保温電球があると何かと重宝します。
予算の関係で難しいなら、ひとまず40wのカバー付き電球を!!
そこそこの値段ですが、うちの場合、電球自体は二年以上もっているような。
「ちょっと体調悪そう…」くらいなら保温だけで元気になるケースも多いです。これで何回、病院に行かずに済んだことか。
今回は、インコ愛用の保温電球の使い方、おすすめのワット数や温まり方の違い、また、「どうも暖まくならん!」なんて場合の対策を。保温電球以外のペットヒーターのことも少し触れます。
Contents
インコの保温電球、暖かさを比べてみた!最初に買うなら40W
インコ用の保温電球にはマルカンとアサヒがありますが、うちで愛用しているのはマルカン(ミニマルランド)の保温電球です。
当時、アサヒに比べてショボいとか言われていたけど、今となってはシエアはマルカンの方が大きいような。※アサヒの保温電球については後述します。
マルカンの電球には20wと40w(今は60wも)があります。
が、ワット数を見たところで普通はイメージできません。温まり方の違いは実際に使ってみなければよくわからない。なので、以下にワット数ごとの威力と個人的な感想を。
※室内の温度やカゴの形状で変化します。上の写真はカバーはかけていませんが、かけるのと、かけないのとではカゴ内温度はかなり変わります。
設定としてこんな感じ↓
住まいは東京。
ペットヒーターはカゴの外に2つ装着。
電球はカバーごとレンジパネルで覆っている。
その上から透明のビニールカバー。
マルカン保温電球20w1本使いで温度はどうなる?
威力は微妙。若い鳥や健康インコの寒さ対策ならあり。
病気の時、膨らんでいる時は、これだけではまず足りないでしょう(小さなプラケースなどに入れる場合はイケるかもしれませんが)。
室温より3度程高くなるかどうかってところかと。
マルカン保温電球40w1本使いで温度はどうなる?
これはいい感じですね。普段使いに重宝しそう。公式には室温+7度くらい。
鳥かごの構造やご自宅の構造にもよりますが、室温22~23度だと、40w一本でかご内温度は30度超える感じ(※上からカバーなども使用した場合)。
ちょっと元気がないなという時はこれ一本で体調カバーできそう。
ただ、逆に真冬だと、これ1本では30度超えは中々難しいかも。
あくまで本気で具合悪い時ですがね。
うちのヘルニア持ちのセキセイインコは、医師の指導により、保温電球とサーモスタットを欠かさないのですが、春から秋に使っているのはこのワット数でした。
また、病気持ちではない子も40Wを使っています。真冬や寒そうな時の対策に重宝しますよ。
マルカン保温電球20w+40w使い(60w)は?
健康インコは1つで大丈夫です。何しろ、邪魔。
後述しますが、小鳥病院の薦めだったわけです。当時めちゃくちゃ体調悪い時でね。そのせいもあってか、少しづつワット数足してインコの様子を見ろと。
なお、普段は片方の電源しか入れていません。
さて、「20w+40w」の2本使いは、病気、病み上がりや北海道とか厳寒地対策におススメです。
真冬の明け方の温度が心配なので、病鳥インコの冬場(ちなみに東京)は60wのセットで使うことが多かったです。これで大病した翌冬も大過なく過ごせました。
ちなみに保温電球を入れる場合、サーモスタットはあった方がいいですが、合わせて60w以上を使う場合、「あった方がいい」というより「絶対買ってね!」みたいなことになります。
ちなみに当時はなかったのですが、現在は60wタイプもあります。カゴに横付けもできるし、白くて可愛いし、これ1本で済むなら邪魔にならなくこっちのが便利ですね。
マルカン保温電球40w+40wの2本使い(80w)は?
こちらは、本当に本当に病気がヤバかった時に使っていました。
80wとなると、35度以上は余裕で超えますし、ヘタすると40度とかになるかもしれない。
ちなみに、100wの商品も現在販売されていますが、80w体験から想像するに日常使いではないと思う。冬場は零下になるような環境だと重宝するのかなぁ。その辺、確認不足なので何とも言えないのですが。
どちらにせよ、熱中症危機もあるのでサーモスタットはより必要性が高くなります。
リンク
「そもそもサーモスタットって何よ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、また後ほど。
インコの保温電球、最初は電球カバーつきを購入する
上記で紹介した保温電球は裸電球でも売っていますが、それだけ買っても使えません。
最初の購入時は電球カバーがないと使いようがないのです。
あ、カバー単体では売ってない模様です。保温電球とセットになっている。
間違って電球を先に買ってしまったら、もうそれは予備として保管しておき、新たに買い直すほかないのです。残念ネ。
ペットヒーターは電球というより、このカバー代が高いから初期コストがかさむんですよね……。
なお、マルカンの保温電球は
「保温電球カバー付き 40W」
「保温電球カバー付き 20W」
の2つがあります(現在は60wもある模様)が、40wカバー付きの購入をおススメします。
なぜならば。
ご注意を。
追記:マルカンのヒートランプは保温電球とどう違う?性能自体は変わらない
えーと、これは22年4月段階での追記になりますが、前述したとおり、マルカンから新たなペットヒーター、「CASAヒートランプ」が発売となりました。
保温電球との違いは主にハード面。
①横づけ、縦づけが自由にできる
②カバー全体が白いのでオシャレ
③スイッチのオフオン機能がある(※サーモスタット機能ではありません)
保温電球の方はフックの位置的に、カゴに縦づけしかできなかったのですね。
いや、性能とか大きさ自体はそこまで変わらないような。
温度変化に関しては両方同じ。私が使用している保温電球もヒートランプも同様の説明がありました。
■ご使用時の目安
保温電球20W:室温+4℃
保温電球40W:室温+7℃
保温電球60W:室温+10℃
セラミックヒーター100W:室温+15℃
※密閉した容器(W60×D45×H45cm)で使用した場合。
ヒートランプの商品説明を添付しますと。
・赤外線放射で暖める電球型ヒーター タテ/ヨコ自在にレイアウト可能 便利な中間スイッチ付
・赤外線放射で暖める 目に見えない赤外線がペットのカラダをじんわり暖めます。 わずかな光しか出さないのでペットの睡眠を妨げません。
・保温球の表面に特殊コーティング 割れにくく、破損時の飛散を防ぎます。
・ペットの安全を考えた保護コイルとスチール製カバー あやまってかじってしまったり、熱源に触れるのを防ぎます。
ついでに、マルカン「保温電球」40wの概要説明を添付しますと。
・赤外線を放射してペットのカラダをじんわり暖める電球型ヒーターです。
・わずかな光しか出さないのでペットの睡眠を妨げません。
・保温球の表面には特殊コーティングが施されており、割れにくく、破損時の飛散を防ぎます。
・普通の電球のようにカンタンに取り付けることができます。
なお、保護コイルとスチール製カバーは保温電球も一緒で、ヒートランプも普通の電球のように取り付けカンタンだと思うのだけど。
保温電球の後続品ではなく新商品なので、マルカンの中での立ち位置がわかりかねますが、CASAシリーズはオシャレ感あるペットグッズのブランドというイメージ。
マルカンの中でも別のプロジェクトなんじゃないかとか勝手に想像します。
なお、電球は互いに使い回しできるっぽい。あ、前述の通り、20wカバーには40wは使えません。
40wカバーに60wや100w? すみません、試していないのでわかりません。ただ、電球カバーはワット数が大きくなるごとに大きくなる傾向があるので下のサイズには流用できないのかも。
結構、値段変動がある商品なのですが、22年4月段階では電球カバーセットも単品の保温電球(ヒートランプ)もそれほど変わらないかな。
今自分が買うなら、オシャレなCASAヒートランプを選ぶかもしれないですね。
アサヒとマルカンの保温電球はどう違うのか
さて。
アサヒかマルカンか、迷ってこのページに来た方もいるかと思いますのでアサヒについても調べた限りを記しておきます。
ざっくり言うと、自分の購入当時は
①アサヒの方がマルカンより高い
②アサヒの方がワット数のバリエーションが多い
③アサヒはカバー上部に穴が開いていない
形状の違いは電球カバーにあるんですね。
マルカンの場合、電球カバーの上部に穴が開いているんです。↓
一方、アサヒは穴なし。なのでカゴの中で使った場合、フンが入る可能性が少ない。火災の危険性が減るってレビューも。
うむ。正直そう思います。上部かなり熱くなります。これ、上に乗ったらヤケドしちゃうんじゃないかってくらい熱くなる時もある。
また、側面の穴から羽毛とかが入り込む危険性がある。となると、やっぱり中付けは危ないですね。
ちなみに、②のバリエーションですが、今はマルカンも増えてます。
2、3年くらい前までは
マルカン:「20w」「40w」の2タイプのみ。アサヒよりお値段安め。(※22年4月現在、60wや100wも出ている)
アサヒ:「20w」「30w」「40w」「60w」「100w」の5タイプ。マルカンより高め。
だったんですね。
あと、「アサヒの方が丈夫」「マルカンより電球が持つ」とかのレビューも見かけましたが、幸い私のマルカン電球は長持ちでした。サーモスタットつけての年中使用で1~2年持っている気がします。
ただ、アサヒの方が「高級感がある」という声もあるのでそこは好き好きでしょう。こちらを買って「マルカンの方が良かった!」とも思わないとは思うんですね。
インコのペットヒーター、保温電球以外のおススメはある?
寄り添いボードみたいなタイプですね。
以前、ペットヒーター購入の際に小鳥の専門医に事細かに指示されたことも続けて書きますね。
まず、小鳥の病院では「インコが寄り添えるようなボードタイプ」や「止まり木が暖かくなるタイプ」はNGだと言われました。
とのことでした。
どうしてもというなら、外付けヒーターをと。
たとえば、下記のようなサーモスタット付きの外付けヒーター。そこまで温度は上がらないらしいので病鳥に使うというより、病気予防などの普段使い向きですが。
専門医に聞いた!保温電球の使い方
で、ペットヒーターの本命はやはり、これまで紹介してきた保温電球やヒートランプです。
ただし、ここの先生、どこまでも手厳しかった。
要はカゴのサイズだったり、置く場所によって熱すぎる場合もあるからってこと。しかし、カゴにあんなごついものを4つもつけるとか、4つも買うとか……。
これで40wサイズです。20wはもう少し小さめらしいですが。
保温電球は値段も高いです。
40wカバー付きで4000円以上します。+サーモスタット何個分になるのか。
うーむ。ありえん。
と思って、2つ並びに勝手に修正し、今に至るわけですね。もちろん、普通の健康インコは寒さ対策用に40w1つでオーケーです。
保温電球を使うならサーモスタットは必須!
さて、40w以上の保温電球と必ずセットにしたいのがサーモスタットです。
といいつつ、「サーモスタットを買ってください」と病院で言われた時、「サーモスタットって何だっけ?聞いたことあるような、ないような」と思った次第。
要は「設定温度まで上がると自動的に電球が切れる装置」です。
30度に設定しておくと、自宅にいなくとも夜中でもそれ以上は温度が上がらないのでかなり重宝します。そんなこと、知ってますかね?
こうやってポチっていると、すぐに万を越えてしまいます。愛しのセキセイインコよりも周辺グッズの方が絶対に高くなります。
病院の先生に「あれとこれとそれを買って」と指示され、その合計が1万を超え、ポーちゃんの病院代も数日で数万を超え、当時は打ちのめされそうになったものでした。
ただ、インコのヒーターはランニングコストはそう高くない。保温電球は年中つけっぱなしの我が家ですら1年以上持っている気がします。
電気代は「40wで月324円アップする」みたい。
サーモスタットが適宜電球を消してくれるのでもう少し安いかも。ここはケチらず一気に購入した方がいい気がします。
保温電球でインコがヤケドしないよう
保温電球もヒーターもできるだけカゴの外につけましょう。
電球カバーの上でも、ずっと乗っていると低温火傷の危険性があります。
うちではカゴの外に保温電球を2つ並べて設置していますが、その上からコンロ用のパネルを被せています。直接、保温電球にかごカバーだと「燃えたらどうしよう!」「溶けたらどうしよう!」とか怖いので。
見た目、きれいじゃないですけどね……。背に腹は代えられない。
保温電球が暖かくならない?温度を上げるコツは?
保温電球のワット数は当然関係ありますが、カゴの大きさとか形状によって変わります。小さければ暖まりやすいし、覆いがあればなおのこと暖まりやすい。
保温電球をより暖かくするポイント
①小さめのカゴを使用する
②アクリルケースを使用する
③網タイプの場合は側面にクリアファイルなどを貼り付ける
④場合によっては保温電球の位置を変える
⑤ビニールカバーを使用する
⑥上から布を巻く
⑦段ボールなどで覆いを作る
⑧サーモスタット使用の場合、センサーを保温電球からできるだけ離す
まぁ、当たり前のことばっかで申し訳ないですが。
ちなみに、うちの環境は前後方部分がアクリルのため、普通のカゴより暖まりやすい。
さらに不調時には左右をクリアファイルで覆い、その上からビニールカバーをかけていました。網カゴの場合は前面クリアファイルで覆うのもアリと思います。
なお、カバーはかごのサイズによって合うものが違います。
保温電球、それでも温度が高くならない時は?
でもね、なぜか暖まりにくいということがあるわけです。
保温電球のそばしか暖かくない!とかね。
保温電球が古くなってる可能性もありますが、うちがよくやるのが、電球から天井のラインを布で覆うこと。
これ、結構てきめんです。
布で覆っているラインは保温器から遠くなってもイイ感じで暖かい。
どんなカゴでもカバーをかけると保温度はアップします。夜用カバーをかけると、昼間の温度より上がります。その辺は熱くなり過ぎないように注意してね。
あ、サーモスタットには温度を感知するセンサーがついているのですが、これが保温電球の直近にあると、なかなかカゴ全体が暖まりません。
そりゃそうです。
30度を感知した途端、電球が切れる仕組みになってるとしたら、一番早く高温になるのは保温電球ですからね。
なので、ちょっと離す。離し過ぎると「熱くなっても下がらない!」ってことになるのでその辺はさじ加減。
センサー周りが微妙にギザギザになっているでしょう。これ、インコの噛み跡です。
そう、気づいたときは焦りました。
幸い何もなかったわけですが、以来、絶対カゴ内に入らないよう、ぐるぐる巻きに固定しています。
ガジガジかじり癖のあるインコは絶対、外付けに限ります。