今回は42gから34gに減量したセキセイインコのダイエット過程をお見せします。
先代が50gあったインコ飼いとしては「ぜんぜんマシ」くらいに思えたものの、産卵が続くのは困ります。
ラウディブッシュのローファット用(※ペレットの名前です)のおかげあり、獣医のアドバイスもあり、3週間~1・5月くらいで適性体重にはできたかな。
今回はダイエットに成功したその過程をお見せします。
なお、ダイエットについては下記もご参考に。テーマに若干矛盾がありますが、肥満ゆえのメリットも紹介しています。
Contents
インコのダイエットを成功させるのに絶対必要なもの!
最初に、インコのダイエットをするのに絶対不可欠なグッズから。
0. 1gごとに軽量できるキッチンスケールです。
上記商品のように風袋機能があるとなおよし。
インコをエサ箱の上に載せて計っても、箱の重さ分を差し引いて計算してくれる機能ですね。
安いもので1000円ちょっとで買えますから、お手持ちでない場合はぜひぜひぜひぜひ、ご購入を。
「毎日計れば体重はヘル」、人間にも体重測定ダイエットというものがあるかと思いますが、インコとて同じ。
もちろん、ヒトの場合、「とりあえず食べなきゃよい!」という考えのもと、毎日体重チェックをしない人もいるでしょう。ですが、インコは「食べないで」「痩せすぎると」生命の危機に瀕します。
なので、ダイエット中は毎日計りましょうね。逆に痩せすぎる方がおっかないから。
キッチンスケールの台に載らない? そのくだりが面倒くさい?
気持ちはわかります。うちもさらでは乗らない。なので、エサ食べさせるついでに計っています。
うちは食餌中の計量なので、正確さには若干掛けますが、1日二回は計るのでまぁ、だいたい誤差の範囲ってことで。
1才半まではエサも体重も計らないのに35g前後で推移
ポケの体重は1才半くらいまで35g前後でした、たぶん。
たぶんというのは数か月に1回くらいしか体重計っていなかったから。
何度かの病院検診では毎回35g前半くらいで推移していた。だいたい日中の体重なので、朝食べる前だともう少し少なかったのかも。
で、当時のエサはほぼシードでした。
めんどくさいからね。
いつも使っていたスプーンがあって、まさにその匙加減でエサをあげていた。
そんなテキトーな感じでもたまに計ると35g前後で安定。
発情すると太る? インコがデブになった背景2つ
そのテキトーさで安定していたはずが、ある時、病院で計ると36g後半に。「これ以上は太らない方がいいですね」と医者に言われた。
ん?と思って、その頃から家でも計るようにしたところ、1、2か月の間でさらに増え、37~38gに。
おそらくね。
うちのセキセイインコが太ったタイミング的に
① 発情がピークになってきた?
② シードからペレットに移行する時、エサ量をあげ過ぎていた
といったことが考えられるかと。
発情はね、メスインコなのですね。
それまでもすき間に隠れたがったり、袋に入りたがったり、紙がじがじ噛んだり、本能の産毛みたいなものは感じてはいたんです。
それが、1才半くらいになってたまに「しゃちほこ」ってる姿を見かけるようになり、なんかヤバいかなと。まぁ、発情問題は別項に譲りますが。
特にメスインコの場合、あると思います。産卵するために太っていた方が安産になるだろう、という本能から来るんですかね。当然、産卵前後は卵ある分、目方も重くなるし。
ペレットの量のさじ加減が難しく、セキセインコが小デブ化!
で、もう一つのエサ問題ですが、同じころ、シードからペレットに移行したんですね。ペレットの方が体重管理しやすい、とも聞きますし。
実はペレット移行は過去に失敗したのですが、この時は成功した。
だけど、どういうわけか、ますますデブった。シード時代より太るってどういうことよ。
はい、その通りです。
シード(皮付き)→殻の分、実際の飲食量は見た目よりヘル。
同じ4グラムでもペレットならそのまま4グラムですが、シードの場合、食べている分はその半分から7割前後とも言われる。
この時の自分はそれまで目分量で与えていたシードと、同量のペレットをあげていたわけです。で、1日2日それを続け、わかりやすく体重増えましたので、ちゃんと計るようにした。
インコの食餌量は体重の十分の一くらいと言われています。
36gなら、3.6gね。写真はシードですが。
で、容量を減らしたわけですが、どういうわけだか体重はヘラン。
なので、少し減らして3、5g。
さらに減らして3、4g。
もっと減らして3、3g。
それなのに、肝心の目方はヘラン。
いっときは42gくらいまで体重が増えた日もあった。これはおそらく私以外の家族がエサを多めにあげすぎたんじゃないかと睨んでいますが、さすがにショックでした。
高エネルギータイプのペレットをやめたら、減量できた?
エサの量を守ったら2日ほどでもとに戻りました。
これは体感ですが「太っている時間が短いほど体重は戻しやすい」気がします。
最高42gは1日のことだったので脂肪化(?)には至らなかったのか。
一方で、38g越えはこの頃、安定していたので、数日で戻るようなものではなく。
ペレットには高エネルギー価の幼少期用とか成鳥用とかカテゴリーがあるわけです。
で、ペレットに移行したばかりのうちのインコは、メーカーのおすすめ通り、成鳥なのにハイエネルギータイプを食していたんですね。
カロリーが高い方が美味しいとはその通りでインコの喰いつきも良かった。
どうもそれが痩せない原因らしい、と気づいたのは1か月以上経ってからか。
メーカーの説明を恨みつつ、成鳥用のエサに変えた。具体的にはハリソンバードフードの「アダルトライフタイム」に変えました。
そうしたところ、「朝(食事前)37 夜(食事後)39g」で推移していた体重が、1週間弱で「36~38g」程度までには落ち着いた。
そうですね。
35gだった頃の、うちのインコはカナリーシード入りのシードミックスを食べていましたからそんなに太らない子もいる。
でも、ミックスの中でもカナリーシードばっかり食べてたら太るでしょう。
シードミックスの難しさは種によってカロリーが微妙に違うのに、どれを食べているか把握しづらいってことなんですね。
エサ変えた前後で太ったとか、エサ量減らしてるのに、太ったままという時はカナリーシード抜きにするとか、内容そのものを見直してみるとよいですよ。
以下では、ダイエットシードについても触れています。
体重が減らない!と思っていたら卵を産んだ
この頃のうちのポケの体重は朝食前36グラム後半、夜ごはんの後に38グラム後半で推移していました。
うちの場合、朝と夜とエサを二回に分けています。1日食餌1回のインコは体重変動が、もう少し大きいかもしれません。
基本的に3gのエサを食べると、インコは3g分太ります。で、消化とともに段々ヘル。一日の間で2~3gの変動があるのは普通と思います。
さて、話を戻すと、かつての35グラム台になかなか戻らないわけですよ。
この頃のペレット量は1日3.2グラムくらい。なのに、ヘラン。高エネルギーペレットをやめたのにある時点で高止まり。
結局、発情由来で痩せなかったということだね。
1日2・5グラムまでならエサを減らして大丈夫です
インコが産卵した時、豪徳寺のとある小鳥の病院に連れて行きました。
行く前に電話でいろいろ現在の症状(?)を話したのですが、看護師さんは「あー、二個目を産まないよう、ダイエットはしていった方がいいですね」と。
そう思ったのですが、ドクターの診察時にも同じことを言われました。
「卵を産ませないよう、ダイエットした方がいいね」
先生いわく、産卵中でも産ませたくないなら、食餌は制限した方がいいとのこと。
また、こうも言いました。
「34グラムまで体重を落としましょう」
「この子の場合、それで発情は止まります。産卵もしなくなる」
だけど、これまでもダイエットはやってきたわけです……。
エサの量だって1日3グラムちょいなのに、体重はヘラン。いろいろ調べてみて、3グラムってセキセイインコでもかなり少ないわけですよ。
自分が検索しまくったところ、セキセイインコの中には食べても太らない子たちがいた。
・1日4・5グラムのペレットあげて体重33グラムとか
・1日8グラム(!)ものシードをあげて、体重35グラムとか
わしから言わせれば、それ食べ過ぎ。でも、太ってないという。
まぁね。
あとはその子の代謝にもよるらしい。どうも、うちのインコは代謝が悪いのかな?ってことを考えるようになったわけです。
私は先生に言いました。
「1日3・2グラムくらいしかあげてないんですが、痩せないんですよ」
別の先生の本にはインコの食餌最低量は1日3グラムとありました。
なので、「!!!」と思ったのは確かですが、直接見ての骨格判断なども含まれるのかも知らん。
まぁね。先代インコは病気で強制給餌になった時の食餌量は1日2グラムだったしな、なんてことを思ったりもしました。
ラウディブッシュのローファット用でダイエットに成功!
でね。
2・5グラムまでエサを減らすのはしのびなかったので、ダイエット用のペレットを混ぜることにしました。
脂肪分は常用しているペレット「アダルトライフタイム」の半分くらい。
結論からいえば、これで減量に成功しました。
体重計でつかの間でも34グラムが見えてくるまでに1週間掛からなかったかと。
数か月の間、「食前36グラム、食後38グラム」間を日中いったり来たりしていた体重が、「食前33グラム、食後35グラム」間での揺れに変わっていったのです。
ラウディブッシュの「ローファット」は薄味!?インコにとっては美味しくないかも、だけど
ローファット用の難点をいえば、
① インコにとっては多分、あまりうまくはない
② 1袋サイズがデカすぎる
インコにとってはおそらく薄味というか、ほかのペレットの方が食いつきがいいです。
なぜそう思うのかというと、ラウディブッシュのローファットを食べている時は「???」とばかりに、時々顔をあげて飼い主を見るから。中座して、別のエサが入っている箱の周りをうろうろし始めたりするから。
逆に食いつきのいいエサの場合、もう一心不乱、わき目もふらずって感じになります。
なので、シードからいきなりこのペレットへの移行だと「うぇ、まず……」とか思う可能性もあります。わかりませんが。
あとラウディブッシュのローファットタイプは1袋サイズが1・25キロあります。
殻の分、かさ増しになるシードならともあれ、ペレットでこの量は多すぎ。消費期限も45日以内とかそんなんだったはず。うちは3か月くらい使ってましたが。
わたしも覚悟を決めて買いました。単価はペレット1・5袋分程度のもの。実はいろいろ使える真空パック機、うちはインコ専用機と化していますが、後悔はないです。
エサの3分の1量にラウディブッシュのローファットを混ぜた
ちなみに、ラウディブッシュのローファットの与え方ですが。
うちの場合、食餌3グラム中
・ハリソンバードのアダルトライフ 2グラム
・ラウディブッシュのローファット 1グラム
みたいな内訳が主。
主というのは、同じもの、同じ量を食べていてもインコの体重って微妙に変わるんです。前述したとおり、発情気味の時は若干太る気がする。
で、太めの時は翌日の内訳を変えて、ローファットを半分から2グラムにしたりした。逆に朝の体重が33グラムを切りそうな時はアダルトライフだけで。
そこはインコの体重次第だと思いますが、仮に45グラム以上とかだったら全ペレットをローファット用に変えちゃったかもなぁ。
ともあれ、エサの量を大きく減らさずにダイエットできる優れものと思います。
体重推移の実際は?
インコの体重って単純に「3グラム与えると、3グラム増える」「0・1グラム減らすと、0・1グラムヘル」みたいなものだと思っています。
ただ、ローファットに変えた時の、体重推移の実感としては2、3日遅れくらいの気がしますね。全部、ローファットにしても翌日はあまり体重、変わんない。
あまりの変わらなさに「脂肪分、半分ってこんなもん?」と思いたくもなる。
けれど、その翌日、翌々日くらいの体重測定では0・数グラム単位で減っている。1週間もすれば1~2グラム分、減っている。
続けていれば、そのまま安定します。
繰り返すように、発情気味だったりする時は同じエサ食べていても気持ち太ったりもするけどね。
うちのインコ、半年間の体重推移を時系列化
日によって若干の上限はありますが、これ以上減らないよう、増えないよう、エサはしっかり管理していますね。
つらつら書いてきてしまったゆえ、時間経過がわかりづらいかもしれませんので以下に再度まとめます。
セキセイインコ (性別:メス 年齢:2才)のダイエット過程
生後数か月~1才半まで(1日のシード量、不明)
35.8グラムくらい
1才7か月(シードからペレットへ、量不明)
36グラム後半 「これ以上太らないように」と医者に言われる。
1才8か月(シードからペレットへ)
なのに、39グラムに増えた。
計測開始&ハリソンバードのアダルトライフタイムに変更し36~38グラムへ
1才9か月
減ったと思いきやエサを食べさせすぎ、マックス時 42グラムへ
量調整ですぐに39グラムに戻る
1才10か月前半
ペレット量 1日 3・2グラムに減らす
なのに、体重38グラム。この直後に産卵する。
別の医者に「34グラムまで落としましょう」と言われる。
1才10か月後半
ラウディブッシュのローファット開始(ペレット1日3グラム)
開始後1週間後→朝の体重が35グラム弱、日中体重37グラム
1才11か月
朝の体重34グラム、日中36グラム (ペレット1日3グラム、うち半分がラウディブッシュのローファット)
1才12か月
朝の体重33グラム、日中34グラム で安定(ペレット1日3グラム、うち1グラムがラウディブッシュのローファット)
最初は試行錯誤だったので行きつ戻りつってところですが、ローファットペレットを取り入れてからは1・5か月ほどでダイエットに成功してますね。
これはシードでも一緒だと思います。
なかなか減らないのは理由がある。個体の代謝量に対して食べる量が多すぎるか、食べているエサのカロリーが高すぎるか、その両方。
それを確認するために、それこそしょっちゅう体重を計りました。エサ箱を体重計の上に置いてインコが食べ始める度、チェックしていたというか。
それが一番最初に来ますね、きっと。
エサの量を減らすより、まず体重計。2~3日の体重変化を見ながらエサを減らすなり、変えるなりの方策を施せば、かならずインコのダイエットは成功しますよ。
ポケの場合、最大でも42グラム、平均して37、38と大デブではなかったわけですが、50グラム強ある子でもエサの見極めができれば4、5か月で標準体重もムリ筋ではないと思います。