先代インコを鳥きち横丁のオーガニックシードで育てていた私ですが、2代目はペレットでの飼育を決意。生後3ヶ月の頃だったかな。
シードの方が味のバラエティに富み、美味しい説がありますね。鳥ではないので実際のところはわかりませんがシードのみで育ったインコは「ペレットに食いつかない」ということもある。
とはいえ、うちのインコがペレットにがっつくようになったのは「緩やかなペレット食」を始めて半年くらい経ってからだったかも。
インコの味覚も変わるということで、過去に失敗していようと、すでに成鳥だろうと試してみる価値はあると思います。
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初めてのペレットは硬すぎて食べられない!?
まず、うちのインコの場合、生後2、3ヶ月の頃にシードをあげ始めた。
「食いつきが悪い」というより、「食いつくことができない」というのか……。
一応、興味は示すんですよ。最初にうちが買ったのは「ズプリーム」の小型インコ用だったかな。
プレーンとフルーツ味の両方をお試しで買った。このメーカー、そこそこファンも多いのですが、ポケにはまだ硬かったようで。
かじろうとしても、かじれないというか。
かじろうとして硬さに弾き返されてケージ下にぼとりと落とす、みたいな。それをえんえん繰り返し、なんだか全然食べられない。
まだチビッコだから噛む力(クチバシの力?)が弱いのかな……と思いました。
結論から言えば、個体差の問題の気もしますが、「もう少し柔らかそうなものはないか」と別メーカーを探した。粒もより小さめなものをね。
「リトルバードセレクション」はあの病院のものではないよ
そうして買ったのが「リトルバードセレクション」と「ラウディブッシュ」。
ペレットで一番有名どころ(お医者さんの推奨者が多い)といえば「ハリソンフード」ですが、三千円前後と高い上にお試しサイズが見つからなかったのでこの時は一旦除外(のちにインスタで探すと50グラムのお試しサイズがあることを発見しました……)。
ちなみに「リトルバードセレクション」は当時まだ出始めで獣医が開発したという触れ込み。
リトルバードセレクションプロ (セキセイインコ専用300g)
勘違いする方もいたようですが、豪徳寺の小鳥の病院「リトル・バード」とは関係ありません(同病院のお医者さんが「うちのじゃないぞ!」とブログで書いていた記憶)。
そんな経緯のせいか、今は獣医監修を大きく謳ってはいないようですが、評判は結構良いようです。「うちの子はこれしか食べない」という書き込みもみた。
要するに、それほどにペレットは好き嫌いが分かれるものらしい。らしい、というのは成鳥となったポケはなんであろうと喜んで食べる気がするから。
国産より海外メーカーのが強いペレット事情
さて、もう一つの「ラウディブッシュ」は先の「ズプリーム」同様アメリカのメーカーでペレットでは老舗の有名どころ。
ラウディブッシュ デイリーメンテナンス(ニブルズ) 227g
2022年現在、国産より海外ものの方が「評価が高いかな」というのがペレット市場の印象。この1、2年で国産ペレットも急増した感じはしますが。
「ズプリーム」に比べ「リトルバードセレクション」も「ラウディブッシュ」も粒は小さめ、柔らかめ。特に「ラウディブッシュ」は若干粉末も混じっていて見た目にもいい感じ。
ラウディブッシュ↑
まぁまぁ。ペレットなんて人から見れば全部まずそうですって。
ともあれ、セキセイインコ向けのペレットの中では極小ともいえる「ラウディブッシュ」もちびっこポケには食べづらかったよう。飼い主は百円ショップですりこぎを購入。
さらに砕いてより粉末に近い状態にした。
他メーカーの2倍から3倍しますからお試しには敷居が高かったのでね。
ペレット、最初はやっぱり食いつきが悪い
さて、生後3ヶ月目のペレット事始め↓
シードをエサ箱に入れれば、近寄ってポケはガツガツ行きます。
同じように、ペレット入れれば、近寄ってポケはガツガツ行きます。
でも、ガツガツやってるくせにペレットは一向に減らない。なんで?これって食べてるフリなのか?
正直、当初は「リトルバード」も「ラウディブッシュ」も食いつきはそこまで変わらない。「ラウディブッシュ」の方が若干いけるかな……くらいのイメージでした。
ペレットとシードを半々に
よくね、ペレットへの移行として「朝のうちはペレットだけ」にして「夕方になる頃にシードを追加」みたいな方法がある。その逆だったりね。要は空腹時にそれしかなきゃいずれたべるでしょ、みたいな発想です。
でも、これが徹底できなかった。
「減っていないえさ箱」を見るのはなんとも切ないものがありまして。そもそも「食べないインコ」を見ると「どっか悪いのでは???」と不安になってしまう。それが半日でもね。心配性な自分には無理な作戦でした。
私がやったのはシードにペレットを半々くらいで混ぜること。
が、結論から言うと、これも徹底できませんでした。
どころかペレット切れとともにシード比率は増えていった。4割→3割→2割ときて最後には1割あるかどうかって感じになった。
これを言ったら怒られそうですが、飼い主のペレット熱が冷めてきたというか、「いっそシードでもえんやんか」「ネクトンとかプロポリスあげてんだから大丈夫でしょ」みたいな感じになってきたというのか・・・。
ほら、インコ大国のドイツだって「シードが主体」というじゃないですか。
ある日突然ペレットもイケるクチに
さて、ペレットあげたりあげなかったりを繰り返して半年くらい経った頃でしょうか。
相変わらずシードガツガツ食べるんでね、夕方になっておかわりをねだったポケにペレット(のみ)を追加したんですよ。
その通り!でもって、ペレットでもガツガツ食べた。
しかし、今度はフリではない。やがてエサ箱は空になってしまった。
「ある日突然」と言いつつ、実はそのずっと前からペレットはペレットでちゃんと食べていたのかもしれません。その辺は飼い主の観察不足なわけですが。
次の日も「ペレットのみタイム」を設けましたが、シード同様、一目散にえさ箱に直行。シード同様、あっという間にエサはヘル。
というか、殻がない分、本当にすっからかんになります。
そういうことです。
「ペレット、なかなか食べなくて困っている」というインコ飼いの方、自分の例から言えば、あまり神経質にならなくても大丈夫な気がします。
個体差はあるかもしれませんが、なんとなーく与え続けているだけで「ペレット?全然オーケー」な小鳥さんに育つという例です。
ちなみに、ポケは現在ほぼペレット食です(たまに家族がシードをあげる)。
その過程で「ペレットによっては多尿気味になる?」「ガツガツ飲み込んでしまうのか(?)つっかえるような仕草を見せる」などの問題が発生しましたが、多分、割合としては少ないでしょう。
結論からいえば、これらも「ペレットを変える」「乳酸菌を与える」「チビッコ時と同じようにペレットを粉末状態にする」ことで落ち着いています。