こんにちは。
インコ、飼ってますか? よく食べてますか?
いや、食べてないからこのページに来たのですね……。
教科書的に言えば、
ってことになるでしょう。
ただ、個人的には病気だとは限らない気がしています。
うちのインコでいえば「食欲はない」けれど「病気ではなかった」ということも何度かありましたので。
Contents
うちのインコがエサを食べなかった4つのケース(病気以外)
まずは「病気ではない」という場合の話をしましょう。
個体差はあるのかもしれませんが、うちのセキセイがかつて食欲がなかった時の例をいくつか。その対策も少し。
1、換羽期は食欲が落ちやすい
たいていの場合、換羽期は食欲が落ちました。
ちなみに、通常は「換羽期は春秋の年2回。2週間ほど」らしいのですが、それがズレまくってる子もいます。
うちの場合、2か月に一回くらいはあったような。
常時保温が必要な病弱っこだったので「常に暖かくしているから季節感覚が狂ったのかも」と思いましたが、個体差もあるらしいです。
換羽期間は「動きが鈍くなる」「カゴから出たがらなくなる」「エサをあまり食べなくなる」等々ふだんと様子が変わります。
要はちょっと見、飼い主の心配を誘うような所作が多くなる。特に年を取るとこの傾向が強まります。
換羽期かどうかは、カゴの下を見ればわかります。
敷シートに羽毛が相当数散らばっていれば、ほぼ換羽期。放鳥の際(かごから出たとして)、パラパラと羽毛が落ちるのもまた換羽期。
あとはインコの頭のあたり、ところどころ固まったようなツンツンした毛があれば換羽期。抜け替わりの羽毛で筆毛と言われますね。
とはいえ、換羽のシーズンは鳥本人も疲れやすく体調を崩しやすいのは事実です。
そう、食欲が落ちる個体もいるけど、換羽期は食べる量が増えてるくらいが望ましくて。
換羽中は、通常時の約2倍の蛋白質を必要とする。(中略)この時期は代謝率が増加するため、多く摂取しても肥満することは無い。(中略)ペレットが主食であれば、蛋白質含有量の多いタイプを与えればよいが、種子食の場合は、アミノ酸を添加することで代 用するほかない。
場合によってはサプリで補えってことになるでしょう。
ネクトンBIOは病院でも処方される換羽期の有名どころです。湿気りやすいのが難ですが「これじゃなきゃ!」というファンも多く。
レビューを見ると、たまにできる黒っぽい塊が「カビの疑い」を受けていますが、効能に問題はなくミネラル分が結晶したものらしいです。メーカーサイトより。
2、新しいエサがまずい
元も子もない話ですが。
エサを変えた途端、食べなくなることもありました。
特にシードからペレットに移行する際、「このままでは餓死するのでは!?」と飼い主をハラハラさせる頑固インコもいると聞く。
うちの場合はシードでしたが、カゴをつついて食べずに周りにやたら飛ばしたり。数日ほど経つと慣れたのか、あきらめたのか、普通に食べるようになりましたが。
ちなみに、主食にはなりませんが、高い確率で「インコがよく食べる餌」もあります。
フォニオパディの効能?食欲低下中もこれだけはよく食べるって説も
フォニオパディはこれまたアミノ酸が豊富。
病鳥インコの回復に一役買った話は尽きません。「食欲がない」→「体重が落ちる」→「試しにフォニオパディ」→「これだけはしっかり食べる」→「体重が戻ってきた」というエピソードも。
かわりばんこ。
フォニオパディはあげすぎると肥満につながるようなので、週に1.2回くらいのおやつですがとっても大好評で驚いています。#Buncho #javasparrow #文鳥 pic.twitter.com/Oy4jHRNCii
— 文/ 新木南生🌿 (@ingwaz_) May 14, 2021
もちろん、健康な鳥でも「食いつきがすごい」らしい。うちのインコもご多聞にもれず。
毎日ティースプーン一杯弱がちょうど良い量らしいので1袋買っておけばかなり持ちます。値段も手ごろなのが魅力。
3、ストレスがあると食も細くなる
買ってきたばかりのインコが食べない、これは意外にあることです。
この段階では優しい飼い主さんすらおっかない。気になりますが、カゴ周りをウロウロするとますます食べられなくなることも。
あるいは、カゴの環境が変わったとか、置き場所が変わったとか、つがいのインコが亡くなってしまった(これは大きいらしい)とか、何か怖いもの(虫とか嫌いなおもちゃ)を見たとか。
もちろん、インコの性格で大きく変わることだと思います。少しのストレスで「うっ!」となってしまう子もいるでしょう。
うちのインコの場合は外的環境には割合無関心でしたが、発情対策やヘルニア対策のためにエリカラをするとめっきり食欲が落ちました。
これはたぶん、すべての鳥がそうです。「エリカラを外したい!」が第一の欲求になってしまうからですね。
そもそも食べづらい、という問題もある。この場合はエサ箱を口元に持っていくことで解決しますが。
4、時間帯によって食べないインコも
インコって一日中食べている感じがしますが、よくよく観察していると食べる時間は案外決まっています。
これまた、うちのインコの場合ですが、昼間はあまり食べませんでした。
朝は少々、夕方以降にがっつりみたいな感じ。日中、エサ箱を覗くとあまり減っていないので心配になったこともありましたが、単にサイクルの問題のようでした。
5、寒いと食欲が落ちる
寒くて膨らんでいるような鳥がガツガツえさを食べている光景は見かけません。
かつて、小鳥の病院で以下のようなことを言われました。
膨らみと食欲不振は結構な確率でセットです。
「なんとなく体調悪そうだな」という時は保温するだけで落ち着くこともあります。保温器は食欲対策においても必須アイテムってことになりそうです。
もちろん、下の写真のように膨らみなくピシッとスマートで、どう見ても寒がっていないような場合。なのに、食欲がない場合は病気である可能性は少ないような気がしてます(個人の考えです)。
エサを食べたフリをする? 実際の見分け方
さて、上記以外の場合。
飼い主としては考えたくないけれど、病気で弱っているというケースもあります。
冒頭の「インコは体調の悪さを隠す」説の別バージョンには「エサを食べたフリをする」というのもあり。
それを調べるには「体重」です。0.1グラム単位まで計れるキッチンスケールがあると重宝します。
以前、インコの強制給餌をした時に思ったのですが、鳥は2グラム食べるときっかり2グラム増えます。フンをすると少し減ります。その繰り返しで体重は安定していきます。
逆に食べていなければ昨日より2グラム減とか、明確に体重は落ちます。
ただし、この変化は毎日体重を測っていないと、わかりません……。
測っていない場合はどうするのか?
「そのう」とはくちばしの少し下のふくらみのところですね。喉のやや下というか、胸のやや上というか。
触り方のコツですが、決して強く押さないように。軽ーくつまむような感じ。
エサを食べていれば、触れるとザラザラというか、エサの粒っぽい感触があります。余談ですが、水を飲み過ぎるとかそのせいで消化がうまくいっていない場合、タプタプした感触があります。
結論から言いますと、換羽期だったりストレスでもないのに
「元気がない」→「昼も夜もエサを食べてない(っぽい)」→「そのうに粒っぽい感触がない」OR「昨日より体重が減っている」場合はさっさと病院に行きましょう。
かごの敷シートを見て「フンをしていない(少ない)」「フンが下痢気味」「フンが真緑(絶食便)」みたいな場合も同様です。しっかり保温して、すぐに病院に予約の電話を入れましょう。