こんにちは、インコ飼ってますか?
うちは飼ってます。ヘルニア持ちのポーちゃんです。手術しないで元気に暮らしていますが、たまにフンが出づらくなったりします。
そういう時はお尻を押します。またはテーピングで腸の位置を上げて(?)フンの出やすいように処置をします。
私は解剖図の類が非常に苦手で自分の脈すら取れない体たらくですが、そんな私でも「フンづまり」の対策や日々のヘルニア管理は出来るようになりました。
インコのヘルニアが判明して、手術ではなく温存を選ぼうとしている飼い主さん。ヘルニアによりフンが出づらいインコの飼い主さん。ニッチ過ぎる内容ですが、必要とする方はものすごく必要な記事のはず!そう思って続きを書きます。
※このシリーズではヘルニア写真も掲載します。出来うる限り(?)グロ過ぎないモノを選ぶつもりですし、出す前に「この後、出します!」と書きますがスクロールの関係で見えてしまったらごめんなさい。
Contents
「ヘルニアの押し戻し」をやめたら、フンづまりが再発!?
さて、ポーちゃんのヘルニアにつき、いくつか病院に行きましたが、意見は医者によって分かれることも。
さて、C病院。
飼い主とてブヨブヨのヘルニアに触りたいはずもなく。よい言い訳を見つけたとばかり、その後一週間ほど「ヘルニアを押す作業」をやめました。
そのせいなのかどうなのか。腸が再び微妙な位置に入り込んだのか、フンが出なくなってしまったのです!
私はここでC病院が間違っていた!と言いたいわけではありません。場合によっては何もしない方がよいこともあるでしょう。ただ、ポーの症状に関しては「毎日押して腸を刺激する」くらいの方がフンは出やすかったのかなぁと。
ある日の朝、かごの中を覗いてみると、フンの量が明らかに少ないのです。
観察していると、身体を一瞬膨らませついでに力むような(=フンをしようとしているポーズ)は取るのですが、出ない。
はた目にはヘルニアが大きくなっているように思えました。裏返してみると赤茶のブヨブヨが巨大化してる!中身はおそらく……フンだと思われました。マッサージするように患部を揉むと、少しするとぐにょっとしたフンを出しました。
ヘルニアのフンづまりは親指と人差し指でつまんで押す
このように書くと、私はなんだか手慣れた飼い主のようですね。
けれど、インコのフン介護は当初かなり憂うつでした。人生初なわけでして、やり方もよくわからない。先ほど「マッサージするように患部を揉む」と書きましたが、なんとなくそれがいいような気がしてやっていたまでで鳥医に指導を受けたわけでもありません。
ただ、「フンが出ない場合」はお尻のあたりをマッサージしてあげると出やすくなることもあるようで。
が、やがて、軽くマッサージするだけではうまく出なくなりました。
ある日、ポーちゃんを裏返すとヘルニアはパンパンです。膨らんだ表面は黒ずんでいました(壊死ではなく中の血管などが透けて黒ずんで見えるようでした)。
押したらバクハツしそうです!躊躇するからゆっくりと優しく押す。優しく押すから出ないのか、出たとしてもちょっとだけ。当のポーちゃんはエサもよく食べ、ぴよぴよぴよぴよ元気でしたが、その時はほぼ24時間フンをしませんでした。
これはマズい!これはヤバい!
飼い主もフンを出してあげることができない!
そう思って駆け込んだのがD病院。
女性の先生(小鳥の病院は何故か女医さんが多い)は私の説明を聞くや、ポーちゃんを裏返し、ヘルニアをつまむように押しました。練り歯磨きのようにニュルっと大量のフンが出てきました。
もちろん、ポーはぎゃーぎゃー大騒ぎです。けれど、私はお医者さんの手際を見て「そうか!そうだったか!わかったぞ!」ってなものでした。
それまで親指だけでこわごわ押していました。けれど、フンを押し出す場合は親指と人差し指でつまむ、練り歯磨きを押し出すようにぎゅっとつまむのがポイントだったのです。肛門に向かってです。その加減ですが鳥の女医さんはそこそこ力を入れているように見えました。
もちろん、卵管もヘルニアに入っている場合はその限りではありません。病院に行って判断してもらうのが先だと思います。
実を言うと、その後もフンがパンパンにたまり、たまりすぎてやはり自分では押せず、近場の動物病院に駆け込んだことがありました。鳥も診てくれますが、そこまで専門ではない病院です。
と言いながら、手際よくフン出しをしてくれたわけですが。
ともあれど。
ポーインコは「ヘルニアの中身が腸」「ヘルニアの中身が卵管」をその後何度か繰り返しましたが、腸にフンがたまっているのかどうかはやっているうち(触っているうち)にわかるようになりました。慣れると、「練り歯磨き」戦法でフンづまりは家庭でも対処できるように。
歯磨きチューブのように2本の指ではさみ、押し出すと中身がニュルっと出てくる。できるようになると、妙な爽快感すらありました。
※19年10月。親指でしばし(3分~5分)押さえていると便意を感じることもあると判明。「うきゃ!」というような微かな鳴き声を出し、いきなり大量のフンをすることもありました。歯磨きのような押し出しができない場合、しばらく押さえるのも効果的なようです。
ヘルニアのフンづまりはテーピングで治す
さて。話を戻します。
結局、B病院と同じことを言われました。
が、現実問題として1日1回だと押すのも怖いくらいパンパンになります。1日2回、いや3回程度はフン押しをした方がいい、と思いました。
が、またまた現実問題として仕事で私がいない時はどうするのか?
泊りの時は? 家族はいますがはっきり言って頼りにはなりません。フン爆発の恐怖が襲います。(話を再び戻すとその恐怖からE病院へ)
困った末に考えたのはB病院で叱られまくったテーピング。
「バンドエイド」か「ガーゼ&医療テープ」で患部を押さえるという話でしたが、インコがくちばしで剥がしてしまったり、羽根にベタベタテープがくっついたりで結局続きませんでした。
これを改良し、インコにも飼い主にももっと優しく易しくできないものか???
というわけで、その後のインコ人生でもっとも重宝することとなったのがくっつく包帯!
これならベタベタ羽根につくことを気にせず、二重三重にただ巻き付ければよいだけ。
Amazonでも薬局でも売ってます。
サイズはいろいろありますが、セキセイインコなら2.5センチ幅タイプのものが使いやすいです(5センチ幅をカットするのも可)。ついでに言えば、手で切れるタイプよりも切れないタイプの方がインコがはがしづらい気がしました。千切れるタイプはくちばしで千切り、口に入れてしまう可能性もあるので。
「ヘルニアフンづまり対策」での巻き付け方です。(注意!この下にちょこっとヘルニア写真あり)
① まず、フンを全て出す。
② ヘルニア(の袋)が平らになったところで、左手でインコの身体を抑えつつ
③ 右手ですばやく患部にぎゅっと巻きつける(肛門は絶対に覆わないこと!)
フンを出して袋を平べったくし、肛門近くまでひっつく包帯を巻く。裏側です。
原理としては「ヘルニアの袋に入り込んだ腸」を押し込んで「元の位置」に戻し、その態勢のまま「テーピングをしてフンが袋に入り込まないようにする」ってことです。字面だと意味、わかりづらいですかね。
テーピングは慣れれば一人でできます。というか、逆に2人だと包帯を巻き付けづらい気もします。保定の際、インコの身体はクッションに押し付けるとやりやすいです。
暴れインコの保定についてはまた別の記事で。
テーピングをしなくてもフンが出るように
テーピングをしているとフンは順調に出ました。これなら私が突然いなくなっても生きていけそうです。
もちろん。
くっつく包帯でテーピングしてもインコが取ってしまうことはあります。最初は試行錯誤して、くっつく包帯の上にさらにテープを貼ったり、人の指用のゴム包帯みたいなもの(但し、キツキツだと血が止まるのでヤバいです)をかぶせたりもしました。
それでなくとも、だんだんと位置が下がってきてその上に巻きなおしたりでだんだん重そうになっていきます。
で、気が付いたら落ちていたりね。
なので、途中からはエリカラに再挑戦しました。この時点で3度目くらいのトライでしたので飼い主も慣れ(インコはもちろん慣れない)1か月以上連続でしたような。
あなたは思うかもしれません。つまり、ヘルニアでフンづまりになったら「ずっーとずっーとテーピングしてずっーとずっーとエリカラ生活ってこと?」
一気に憂鬱になります。
けれど、ポーの例で言えばそんな事はありませんでした。
「テーピングに慣れたのか途中からはエリカラをしなくてもテープを取ろうとしなくなった」ことが一つ。今でも時々テープは巻きますが、必ずしもエリカラとセットではありません。
「テーピングをしなくてもフンが出るようになった」ことがもう一つ。テーピングをしばらくした後、テープを取ると腸の位置が安定したのか普通にフンをするようになったのです。
これはフンづまりに悩む飼い主さんにとって朗報でしょう。
どれくらいの期間のテーピングが必要なのかは正直わかりません。
ポーの場合、たった1日のテーピングでいい塩梅の位置につくこともあれば、半月や一ヶ月かかる事もありました。大丈夫かと思ったらテーピングを外した2日後にまたフンが出づらくなったことも。
つまり、フンづまりを何度か繰り返しているわけですが、処置としれはもう慣れっこなので特に負担には思わなくなりました。
長期間テーピングする事のデメリット
くっつく包帯によるテーピングはD病院の先生に誉められました。B病院では怒られっぱなしだったので単純に嬉しかったものです。
このテーピング療法、鳥医のお墨付きということになりますが、通いの病院によっては反対される事もあるかと思います。
何度か書きましたが、同じ鳥医者でも考え方や経験は人それぞれ。インコもまたそれぞれ。この記事を読まれている飼い主さんも、医者の意見にとらわれ過ぎず、私の意見にとらわれ過ぎず、自分の観察に従ってくださいね。あなたのインコについてはあなたが誰より一番のプロなのですから。
さて、長期テーピングのデメリットをお話しします。と言っても、症例はポーちゃん一例しかないわけですが、その写真も出しますね。少しグロです。
ヘルニアの袋を一ヶ月ほど抑えておくと伸びます。
何が?ヘルニアの袋が伸びます。うちでは伸びてきたので尻尾に袋を添わせ包帯をしていました。なんというのか中身のないミミズのようです。
生命に関わるものではないですが、はっきり言って「なんじゃこりゃ!状態」です。ブラブラしてますから引っかかると危険です。病院に相談し医療用の糸で結び、敢えて壊死する処置を取ることに。
1週間ほどで壊死した部分が勝手に落ちるだろうと言われたものの取れないので伸びたヘルニアに局所麻酔スプレーをかけてカット。所要時間2〜3分足らずでした。麻酔だけに心配だったのですが、いらない部分だったせいもあるのか特に問題もなく。
ヘルニアの袋というのは身体に必要のないものですから放っておいても垂れてきてカサブタになり皮膚から落ちることがあります(これも経験済み)。
どちらにせよ、テーピングで伸びきったヘルニアの袋というのは伸びきって皮膚が薄くなっているだけに壊死しやすいです(実をいうと、これも経験済み)。
初めて見たときは衝撃でした!ヘルニアが黒ずんでいる!これは思うに壊死!そう気付いた時は素人療法で取り返しのつかない失敗をしたかと思いました。
うちのインコの壊死ヘルニアは長過ぎて邪魔だったため「切っちゃった方がいいかもね」と言われたのですが、何もしなくとも落ちる事もあります。ただ、ブラブラそのまま垂らしておくと何かに引っ掛かって怪我の原因になりかねないのでテープで抑えておいた方がいいと言われましたね。
なお、テーピングによる壊死はヘルニアの皮膚自体がだいぶ弱くなった時点(要は伸びきって放っておいてもカサブタになりやすいような時点)で発生したのですが、患部がどうなっているか2、3日に1度(最初は毎日でも)はチェックしましょうね。衛生面からも強くオススメします。
蛇足ながら「これは壊死かも!」と焦った時、自宅にあったマヌカハニーを塗ったところ翌日には治っていたことがありました。(軽い壊死は湿潤療法で治るという報告があり、マヌカハニーは湿潤療法に適しているとの記載があったため)。
まぁ、病院では敢えて壊死させる方法を取ったのでこれ自体に意味はないと言えばないのですが、その時は大変ほっとしました。
※医師の声を参考にしていますが、本シリーズはあくまで素人の対処です。「ヘルニアかもしれないけど病院に行ったことのない飼い主さん」は一度は病院に連れて行きましょうね。フンだと思ったら卵づまりを起こしてた!なんて可能性もあります。
なぁに、診てもらうだけならそうお金はかかりませんし、怖くもありませんって。たまには怖い先生もいますけどね(泣)。