インコの発情抑制、うまくいってますか?
ですよね。
発情対策の記事は数年前にまとめましたが、まとめたくせに、その飼い主がようようとコントロールできなかったわけです。
二代目アルビノインコもシャチホコして卵産んじゃったりで、途方に暮れていたわけです。
ストレスを与える必要はないとね。
「好きなだけベタベタしてもいいから〇〇しろ」と。
実行中の現在、前月比60%減くらいで発情は収まってきてるので公開します。みなさんのご参考までに。
Contents
そもそもセキセイインコの発情のリスクってなによ?
二代目インコは2才を迎える少し前に初めての産卵をしました。
幸い1個で終わったので(※1回の産卵期に7個くらい産むインコもいる)、体力的な消耗はほとんどなかったものの、また繰り返されたら心配。
ネット見てると「産卵終わったと思ったら、翌月にまた始まった!」みたいな話が出てきたりね。
飼い主にベタ慣れのインコだと発情リスクと常に隣り合わせです。チュッチュ飼い主大好きインコは安心、安全、幸せでいっぱい。
子孫を残す環境に恵まれているがあまり、発情したり、そのまま卵産んじゃったり。
うーんとね。
発情だけで終わるのならいいのですが。
特に、雌は卵を産んじゃうから。
産卵するってことはその回数分、卵づまりのリスクを負う(命を落としかねない)し、安産続きでも小さな身体です。何個も何個も産んでいたらカルシウム不足やらなんやらで衰弱したり、ヘルニアになったり、卵巣の病気になりやすくなる。
ちなみに先代インコは雌ながら、卵は産みませんでした。
が、「これだけ発情してるのに産まないならおそらく産めない身体なのだ」と病院の先生に言われましたね。その代わり、先代インコはヘルニアになった。腹部やお尻に大きなデキモノができたわけです。
いや、ヘルニアは発情インコが誰でもなるようなものではないと思いますよ、多分。遺伝とか体質リスクがあるんじゃないかと思います。
うちの場合、先代と二代目は親戚関係にあるので注意しているわけでし。もう絶対、ヘルニアのインコを見るのはイヤです。見た目にも可哀そうすぎるし、先代はフン出なくなったりで大変でしたから。
ヘルニアでなくとも常時発情していては肝臓の機能は落ちてしまう。先代は肝臓も悪かったですしね。
いや、よくないです。
産卵があるのでメスのリスクの方が大きいは大きいですが、オスインコだって発情しすぎると肝臓障害は起こるでしょう。精巣腫瘍になる子もいる。これもまた大変な疾病ですね。
医者いわく「産卵を止めたいなら発情対策しなさい」
先の続きです。
卵1個産んだうちのインコですが、心配になったので小鳥の病院に連れて行きました。
まぁ、結論からいえば、その時点では産卵は終わっていた。
正論すぎてぐうの音も出ないですね。わかっているわけです。わかっているからこそ、下記の記事で書いたようなことを先生に確認してみたわけですよ。
「つまり、ストレス与えさせて発情しにくい環境にするってことですかね??」
「カゴや置き場所を変えるとか」
「嫌いなおもちゃを入れるとか」
「飼い主があまり構わないようにするとか」
しかしながら、先生はシニカルに苦笑しました。
ごもっともと、続けたい気持ちを私は押しとどめました。
発情対策のストレス投与で病気になるインコも
先生は続けます。
ごもっとも。
先代インコはカゴを変え、中のおもちゃを変え、カゴ移動をひんぱんに行い、春先に寒いウォーキングクローゼット内に置かれ、あげ句、体調を崩し、入院したことがありました。
その後、元気にはなりましたが、今、思い出してもヒヤヒヤします。発情を止めたいがあまりにやり過ぎてしまった、飼い主の大ミスです。
セキセイインコの体重を34gまで落としなさい
ちなみ、全セキセイインコが34gで発情が抑制できるという意味ではないと思います。
発情抑制には今のインコの体重の10~15%前後減らすことが有効みたいな記事を読んだことがあるしな。
参考までに、うちのセキセイインコは朝で36g後半、食後や日中は38g前後に。
その数か月前までは35g台だったのですが、発情が重なったか、エサをペレットに変えたからか(当初、ペレットの加減がわからず迷走した)、36→37→38g、ピークの時は42gまでになってしまった。
セキセイインコの食餌量、1日2・5gでもOKなのか?
らしいですね。
42gは家族が間違えて二度ご飯をあげてしまったせいだと思うのですが、にしても増えすぎ。以降、1日の食餌量を計ってあげるようにしました。
インコの食餌量は体重の10%程度と言われています。
しかし、これには個体差がある。
うちのインコの場合、ペレット4gでは多すぎ(さらに太る)、3・5gに減らし、しかし、まったく痩せず、病院に行った時点では3・2gくらいにしていた。しかし、痩せない。
その過程を話すと
へ!そんなに減らしちゃっていいの?
ある小鳥のお医者さんはセキセイインコの1日最低食餌量を「3g」としていました。
なので、3g切るのは怖い気もしてたんですね。
ただ、先代インコがエサを食べなくなり強制給餌になった時、その1日量って2gだったわけです。
インコはみごと復活し、3日ほどで自分で食べられるようになりましたが、要するに2gで必要エネルギーは取れていたと。
もちろん、病気の時ですから必要最低限ですし、栄養価も高かったでしょう。が、そんなケースもありましたからね。
お医者さんによって解釈が違う。まぁ、ものすごくよくあることです。
これは小鳥の病院に限らず、人間の場合だってそうですからね。なので、飼い主の総合的な判断にゆだねられることになる。
減量で発情抑制なら、好きなだけインコとイチャイチャできる利点が!
ともあれ、うちではダイエットフードを用いつつ、1日3gでリトライしてみることにしました。
やる気になったのは先生の次の言葉です。
かわいいインコと今まで通り、仲良くいちゃいちゃできるのであればダイエットくらい。いや、インコ本人はダイエットくらいじゃないかもしれんけど。
というのも、ほとんどの発情対策って小鳥も飼い主も幸せではない。
病気にさせてしまうのは問題外ですが、嫌いなおもちゃいれられたり、発情しちゃうからと遊んでもらえなかったり、可哀そうなわけです。それを目にした子どもに言われました。
「インコはみんなと楽しく暮らす一生を送りたいんじゃないかな。長生きするのが目的じゃないと思うな」
インコの体重落として多尿としゃちほこが減った!?
ダイエットの過程やその方法については、こちら↓の記事に譲るとして。
毎日決まったエサを一日二回に分け、だいたい1か月ちょっとくらいで34gの減量に成功しました!
ちょっと数字が見づらいですが。
正確には一日の体重は33~35gで変動する。
要は1日の間に2gほどの差があります。食べた後は35gくらいまで増えますから。
医者のいう体重34gというのは「最大値が34gなのかもしれんな」と思いつつ、これ以上、エサ減らすのもかわいそうなのでしばし様子見です。
うちは発情由来と思われる多尿が数か月続いていたのですが、まず、その回数が激減しました。
換羽が終わった直後(※換羽の時はふつう発情欲?が落ちる)からの、ダイエットというのもタイミング的に良かったのかもしれません。
ただ、一方の「しゃちほこ」は。
完ぺきにはなくなりません。体重の最大値が35gだからか?
今でもたま~にしゃちほこる。ただ、回数は激減しましたし、内容そのものが変わっています。
最盛期のしゃちほこ
・つかまえただけで手の中で「しゃちほこ」
・「しゃちほこ」ったら最後、そのまま1分近く固まる感じ
・「しゃちほこ」ったら最後、大きな音立てようが、威嚇しようが、何やっても固まったまま
現在のしゃちほこ
・音立てたり、声かけるとすぐ中止
・「しゃちほこ」の「しゃち」くらいで止まる感じ
それは感じますね。
しゃちほこになる前って、うちのインコは独特の鳴き声を出すのですが、近寄って私と目が合うと「あ」という表情になる。
「しゃち!」までいってもカゴ叩くと「あ、やば」みたいなコソコソした感じになる。
なんというか、想像なのですが、37~8gあった時は「全体重で全エネルギー、しゃちほこに投入!」って感じだったのが
体重が少なくなった分「全エネルギーまでは注げないだろう」と本能的に感じ取っているような。
減量とともに、うちがやってる発情対策2つ
ただ、小鳥のお医者さんが言ったように「減量で発情対策」だけではやはり心もとない気のする自分は、3つほど気をつけていることがあります。
① 18時には暗くする
② 「しゃち」になったら即座にカゴ動かす
③ ニギニギしない
①日照時間調整のコツは遮光布で暗くすること
① は「日照時間を短くする」ということですが、以前もこれでインコのギャーギャー鳴きが収まったことがある。
これを「エビデンスなし」とするお医者さんもいましたが、発情対策の中では効果ある方なんじゃないか?と個人的に思ってます。
18時とはいわず、16時とか17時に寝かせるとか、早寝遅起き16時間睡眠(!?)でインコの発情を止めたという記事を読んだこともあるな。
条件もあって完全に暗くしないとダメみたいです。
うちは暗幕用の布を買って夜かけていましたが、長さが足りなかったか、リビングの光が入るのか、結構な時間帯にピヨピヨおしゃべりはじめたりする。
夜間のインコのおしゃべりってめちゃくちゃ可愛いのですが、これではまったく発情対策になりません。
なので、効果を期待したいなら、がっつり遮光できるおやすみカバーはあった方がいい。
しかし、おやすみカバーはいい値段しますね。
こっちの暗幕は大きいですがカットすればいいわけですし、カゴにかけるだけなら十分かも。
②「しゃちほこ」ったらカゴ動かす
発情で気をつけていること2つ目。
発情の兆候というか、「しゃち」っぽさが少しでも見えたらカゴを移動するということ。
これ、うちのインコの場合、短期的には効果があります。場所が変わり、見える風景が変わるとつかの間、びっくり放心します。発情には意識が向かなくなります。
うちのインコが「しゃちほこ」る時の定位置って決まっているんですね。リビングのいつもの場所。
じゃあ、その定位置を変えろって言われそうですが、エサをやるにも遊ぶにも温度的にも、諸々都合がよくて。
本当に発情由来の多尿がひどかった時はそれこそ2時間置きくらいに場所変えてましたが、今はだいぶ落ち着いたので「しゃちほこ」めいた時だけ、外が見える場所に移動しています。
ちなみに「カゴ持って家中を歩いた」のが発情に一番効果があったってどこかの掲示板でも見たな。
置く部屋、置く場所、置く方向でカゴの温度ってかなり変わります。ウォークインクローゼットに一晩置いて風邪を引かせ、しぬほど後悔した立場から言えば本当に。
ウォークインクローゼットとか倉庫とか、見慣れない場所ですから発情も抑えやすいですが、家の中でも結構底冷えする場所です。お風呂場や窓辺なども気温は低いでしょうしね。
特に保温してきたインコは気をつけましょう。温度が高い=発情しやすい説もありますが、「じゃあ、少しくらい寒くても」と窓辺に長時間置いたりなんかすると体調崩すかもしれないので。
もちろん、夏場はその限りではないですがね。
③ニギニギをがまんする
握っても嫌がらないインコの場合、もふもふしたくなります。
ですが、イチャイチャしていいと医者に言われても、ニギニギだけはなるべくやめるようにしました。
インコ、背中に触ると発情スイッチが入ります。
当初、そのような様子は見られなかったので安心していたのですが、繰り返すうちにうちのインコにも発情スイッチが入るようになってしまった!
なので、今はできるだけニギニギしないようにしています。
放鳥してなかなかカゴに入らない時のみ、つかまえて1秒くらい「ニギニギ、もふもふ」する。ごくごくたまに、で留めています。