災害で停電になったりしたら「うちのインコ、どうしよう……」と不安でたまらない飼い主です。
闘病インコだったり、幼鳥だったり、そうでなくとも真冬だったりすると命取りになる恐れがあるからです。
まさしく。今回はシュミレーションしつつ、電源のいらない豆炭あんかやハクキンカイロほか、お役立ちグッズを探してみましたよ。
Contents
インコの防災対策は寒さ対策
とりあえず、ハンカチにくるんで人肌で暖める
うちのインコは寒さに弱いです。夏場でもエアコン対策のため、保温電球は必須アイテムです。
そういうことです。逆に言えば「冬場でも保温電球なしで過ごせる」ような若い鳥は以下の対策は必須ではないかもしれませんが。
以前、病院の先生に停電時問題を相談したことがあります。
・ハンカチなどでくるんで(体温を逃さないために)飼い主の懐で暖める
・プラケースなどに入れて一緒に布団にくるまって寝る
東日本大震災でそうやって乗り切った飼い主さんの話も聞きましたね。
インコの体温は人間よりも高いので「人肌で暖めるとかえって寒いぞ」という説もある。けれど、暖房なしの冬の気温を考えれば「やらないよりは絶対マシ」。
けれど、現実問題、常に人肌で暖めておくのは厳しそう。
他に方法はないのか?
誰でも思いつくのはカイロです。ただ、カゴ全面に貼り付けすぎるとインコの酸欠を招き、人が使うカイロも不足しかねない。
その間、「人の暖はどうすんじゃ?人の分よりインコの分か?」ってことにも。なおかつ、カイロの暖かさは上限つきですからね。
そう思って、リサーチしてみました。
結論から言ってアウトドアグッズ、地震対策にいけます。これならば自宅でも避難所でも使えそうと購入したものを紹介します。
豆炭あんか!昭和レトロでも24時間ポカポカ
昔々、自分が子どもの頃、おばあちゃんの家に行くとあった。うちにもあったかな。今はほとんど見なくなった豆炭あんかは昭和40~50年代はどこの家庭にもあるような暖取りグッズでした。
豆炭一個で最長24時間暖かいのです。カイロなどの比ではありません。布団の中に入れておくと2時間ほどでポカポカになり、あんかで暖めた毛布も結構な時間ポカポカ。アウトドア好きの愛用者も多いのも頷けます。
つまり、このあんかを入れた毛布、足を突っ込んでおけば即席のコタツになる。家族みんな足だけは暖かい。避難所にも持ち込める手軽さも魅力。
うちで想定しているのは、あんかで暖めた毛布をかけるとか、あんかをカゴの下に置き(バランスが悪いので箱に入れるとかして)床暖房状態にするとか。
これまた、「インコは足から熱を逃がすことから、足元を暖めるな」説もありますが、カゴならば止まり木もあるし、直に足がつくわけではないのでね。
使い方ですが、火をつけた豆炭1個をあんかの中に入れて閉める。それだけ。
難点は着火が大変なこと。
普通の豆炭はガスコンロに乗せて火がつくまで10分くらい掛かるという話も。災害時にこれは現実的ではないですね。その上、カセットコンロも使えないらしい。普通の豆炭は安いけど、12キロ入りなど無駄に大容量で置き場所にも困る。
なので、購入したのはキャラクターの可愛いこちら。
チャッカマン一つで比較的かんたんに火付け可能です。ただ、着火剤のせいなのか火をつけた時はかなり臭いです。硫黄臭というのか。これはベランダでやるとか、玄関全開にして乗り切ってください。いずれ消えます。
最後に注意事項。
あんかには豆炭1個しか使いませんが、それでも微量の一酸化炭素が出る恐れがあります。
「閉め切った車内で使うな」と言われるのはこのことから。布団の中に入れてもその中にもぐって寝てはいけません(昭和40年代にはそんな子供はたくさんいましたが)。
身体の小さなインコは無論のこと。あんか入れてカゴごと毛布にくるんで暖めたいところですが、それは絶対やめましょう!くるむのは半分にするとかにして通気口を絶対確保しましょうね。
ハクキンカイロ
こちらは登山家御用達ブランドみたいな。
カイロといっても普通のそれとは威力が違います。当てている部分だけでなく、じわっと周囲も暖かくなるそうで。
あんかよりもさらに小さく、使い勝手はさらによい。ポケットに入るミニサイズもあります。スタンダードサイズなら24時間、ミニサイズなら18時間暖かさ継続。「温泉に入っているみたいな暖かさ」みたいなレビューに思わず、ポチッてしまいました。
燃料としてベンジンオイルを使用しますが、慣れてしまえば簡単でした。タバコ吸わないし、オイル使うような生活をしたことがない自分でもね。先のマメタンあんかは便利ですが、最初の準備が若干面倒なので。
指定とありますが、ネット情報を見る限り、他社製品のジッポオイルでも大丈夫なよう(私もこれ。ただし、自己責任で)。
もちろん、インコの寒さ対策に使う場合、あんか同様、通気口は確保しましょう。
携帯ストーブ
紹介するまでもなくって感じですが。
カセットコンロが使えるストーブです。お湯も沸かせるタイプです。
インコの保温に使う場合はかごとの距離感が大事。真横に置くと熱すぎます。人の手を近づけて熱すぎず、寒すぎない場所にカゴを置きましょう。
熱源以外の暖め対策
暖めグッズがない時に突然来るのが災害です。
最初に紹介した人肌作戦もありますが、それもできない状況の場合。
衣装用のプラケースに入れて、さらに100円ショップのプラケース入れて、その中に新聞紙千切ってモフモフになるくらいに敷き詰めますかね。プラケース周りにはプチプチを張り巡らせるとか。
普通の網カゴなら周囲にクリアファイルを貼って風よけを作るとか。そうして段ボールとか。
誤解を招くかもしれませんが、彼らから学ぶところはあるかもしれません。結構本気で言っています。
それはそうと、経験上、カゴの上に毛布をかけるとカゴ内温度は2、3度くらいは上がります。中、真っ暗になっちゃいますけどね。
暖め対策として「・・・買うか?」と思っているもの
[レインボー]小鳥・モモンガ・シマリス用さんかくハウス(ライトデニム)
普段ならこの手のもぐる系は発情を促す危険性があるので、ご法度ですが、やはり暖かいのではないかと。これを先のあんかやカイロで暖めていけばかなりポカポカになると思います。
災害時にいきなり試すより、普段から慣れさせて(※入りたがってやまないのならすぐ取り出して、笑)おく方がいいかもしれませんが。
お一人様10点限り 三晃商会 SANKO バードマット 5L 鳥 敷材 関東当日便
本来は脂粉や抜け落ちた羽、糞やエサの殻などの飛び散り対策に買う人が多いようです。
そうなのです。
実際、保温にもいいみたい。プラケースを使う場合はこれを敷き詰めたら暖を取れそうです。
「小鳥との生活の中の色々な場面で大活躍するマットです」と説明書きにありますが、まさにそんな感じ。価格も手ごろなので一つ常備しておこうかなと考えています。